カナダ当局、ファーウェイ副会長の米国への引き渡し手続き開始
- 2019年03月02日
- 海外携帯電話
カナダの政府機関である司法省(Department of Justice)は逮捕した中国のHuawei Technologies (華為技術)の幹部について米国への引き渡しに必要な手続きを開始したと発表した。
Huawei Technologiesで副会長に相当する副董事長および最高財務責任者(CFO)を務める孟晩舟が2018年12月1日に米国当局の要請によってカナダのバンクーバーでカナダ当局に逮捕されており、米国当局は孟晩舟の身柄の引き渡しを要求している。
カナダの司法省は2019年3月1日付けで処理着手認可を発給しており、これによって孟晩舟の米国への身柄の引き渡しに必要な手続きを正式に開始する。
処理着手認可では米国に対する孟晩舟の身柄の引き渡しの是非を審理する手続きの開始を認めている。
なお、司法省は2019年3月1日までに引き渡しの是非を審理する手続きの開始について決断する必要があったため、司法省としては引き渡しの是非を審理する手続きに進む決断を下したことになる。
米国当局から提示された証拠を精査した結果、司法省は引き渡しの是非を審理する手続きの開始が適当と判断したという。
孟晩舟は2019年3月6日の10時(太平洋標準時)にブリティッシュコロンビア州最高裁判所に出廷し、処理着手認可の発給を確認するとともに、公聴会の日程を決定する予定である。
審理を経て裁判官が米国への引き渡しは適当と判断した場合、司法長官が引き渡しを最終決定する。
裁判官の判断や司法長官の決定次第では、カナダと中国の間の亀裂をさらに深める可能性もある。
司法省はカナダは法に支配されている国であり、引き渡しの決定は引き渡し法、国際条約、カナダの人権憲章によって導かれると説明している。
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