スポンサーリンク

ベトナム・ハノイ市で軍隊工業通信グループの自社開発スマホViettel V8802を購入


ベトナムのViettel Group (軍隊工業通信グループ)の従属会計単位で同国の移動体通信事業者(MNO)であるViettel Telecom Corporation – Branch of Viettel Group (以下、Viettel Telecom)でスマートフォン「Viettel V8802」を購入した。

Viettel V8802はViettel Groupのグループ企業全体で展開するViettelのブランドを冠したスマートフォンである。

なお、Viettel Telecomはベトナムで最大の移動体通信事業者で、加入件数はベトナムで50.6%を占める。

従属会計単位は法人格を持たない支店の扱いで、本社であるViettel Groupの委任によって事業を行う。

本社のViettel Groupはベトナム人民軍を統括するベトナムの国防省(Ministry of National Defence:MOD)が完全所有し、ベトナム共産党中央軍事委員会(Central Military Commission of the Communist Party of Vietnam)の指導に基づいて運営する国営企業である。

ベトナム政府の政令では国防省が命じた政治的、軍事的、その他の特別な業務を遂行する義務があると定められた特殊な存在の国営企業であり、Viettel Groupとその従属会計単位や子会社の意思決定の背後にはベトナム政府の指示が存在する。

ベトナム政府の国家安全保障戦略や電気通信分野の発展に関する政策を反映し、Viettel Groupは通信設備や携帯端末の開発や製造を推進している。

自社開発は基本的に携帯端末ではなく通信設備が中心となるが、その背景にベトナムの国家安全保障戦略と関係がある。

ベトナムは南シナ海における島嶼の領有権問題で中国と対峙しており、中国との領有権問題はベトナムにとって国家安全保障上の重要な課題である。

対中国で思惑が一致するベトナムは米国と急接近し、ベトナムと米国は安全保障協力を深めている。

Viettel Telecomは中国企業の通信設備を不採用とするなど中国企業に対する警戒感を強めており、米国との関係も考慮して中国企業の通信設備は採用せずに、通信設備の自社開発を強化する方針を決めた。

Viettel Groupの位置付けから商業的利益よりも国家安全保障を最優先とする必要があり、それがViettel Telecomの事業に反映されている。

また、ベトナム政府を代弁するような存在のViettel Groupは第2次 朝米首脳会談に合わせて訪越した朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の代表団をViettel Groupの拠点に迎え入れ、その際にも自社開発の通信設備や携帯端末を披露していた。

そんなViettel Groupが自社開発したスマートフォンを試すべく、購入の目的はほかにもあるが、平成最後のスマートフォンの購入ということで、ベトナムの首都・ハノイ市の訪問に合わせてViettel TelecomでSIMカードを購入時にViettel V8802を購入した。



Viettel V8802の化粧箱

Viettel V8802の価格は付加価値税込で2,680,000ベトナムドン(約13,000円)に設定されており、ベトナムの一般労働者の平均月給未満で手頃な価格設定となっている。

農村部など経済的に余裕がない層にもスマートフォンを普及させる目的がある。

また、高速なLTE方式の通信にも対応しているため、フィーチャーフォンからの移行のほかに、W-CDMA方式やGSM方式のスマートフォンからの移行を促す施策にも使われている。

ベトナムではさらに安価なスマートフォンも非常に多く、この価格でも割高に感じる消費者は少なくないかもしれないが、自社開発である点を踏まえるとある程度は仕方ない。

フロントパネルは2.5Dでアスペクト比が18:9のディスプレイを採用し、背面にはデュアルカメラを搭載するなど、低価格帯でも一応は価格相応以上のトレンドは取り入れている。



Viettel V8802の前面

組み立て自体は中国のShenzhen Skyworth Wireless Technology (深圳創維無線技術)が担当し、輸入はViettel Groupの子会社であるViettel Import – Exportとなっている。

すなわち、製造元がShenzhen Skyworth Wireless Technology、輸入元がViettel Import – Export、販売元がViettel Telecomとなる。

Viettel Import – ExportはViettel Storeとして携帯電話小売店を展開しているが、Viettel V8802はViettel Telecomの製品となるためにViettel Storeでは販売を行わず、Viettel Telecomが展開するTelecom Storeのみで販売する。

Viettel Storeはスマートフォンなど携帯端末を販売する単なる携帯電話小売店で、Viettel TelecomのTelecom Storeが移動体通信事業者の取扱店となり、いずれもViettel Groupの系列ではあるが、業務内容や運営主体は異なる。

Viettel Storeは店舗の看板にViettel Storeと大きく書かれており、Viettel TelecomのTelecom Storeは店舗の看板にViettelと大きく書かれてその横にTelecom Storeと小さく書かれるため、看板を見ればViettel StoreとViettel TelecomのTelecom Storeは容易に判別できる。

ハノイ市に滞在中は狙われやすい高価なスマートフォンの利用を避けるためにも、外出時は基本的にViettel V8802をメインで使用してみた。

なお、Viettel Telecomはハノイ市のホアンキエム区で最初の第5世代移動通信システム(5G)の基地局を設置したことが分かっている。

5G基地局はViettel GroupおよびViettel Telecomの施設の屋上に設置しており、そこにはViettel Telecomの小売店も併設されているため、5G基地局が設置された施設に入居するViettel Telecomの小売店をViettel V8802の購入場所に選んだ。



Viettel V8802の背面

■関連記事
ベトナム・ハノイ市滞在中は軍隊工業通信グループのViettel V8802が案外と活躍した

スポンサーリンク

コメントを残す









  • follow us in feedly


  • スポンサーリンク

    Instagram

  • スポンサーリンク
  • Recent Entries




  • Amazonアソシエイト

  • SNS

  • Calendar

    2019年5月
    « 4月    
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
  • Archive

  • Select Category

  • LINK