サムスン電子が2019年Q1の業績を発表、スマホ・基地局も減収減益に
- 2019年04月30日
- 海外携帯電話
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)は2019年第1四半期の業績を発表した。
連結売上高は前年同期比13.5%減の52兆3,855億韓国ウォン(約5兆190億円)、営業利益は前年同期比60.15%減の6兆2,333億韓国ウォン(約5,972億円)、当期純利益は前年同期比56.85%減の5兆436億韓国ウォン(約4,831億円)となった。
前年同期比で減収減益を記録した。
半導体事業やディスプレイパネル事業を中心に需要低下および価格下落の影響を受けた。
ディスプレイパネル事業は特に携帯端末向けディスプレイおよび大型ディスプレイの販売価格が低下したと説明している。
事業部門別の業績も公表されており、スマートフォン事業やネットワーク事業などを手掛けるIM (IT&Mobile Communications)部門は売上高が前年同期比4.39%減の27兆2,000億韓国ウォン(約2兆6,052億円)、営業利益が39.79%減の2兆2,700億韓国ウォン(約2,175億円)となった。
スマートフォン事業はオフシーズンにもかかわらず、フラッグシップのスマートフォンの販売が好調という。
中低価格帯のラインナップを再編する過程で、2018年に発売した旧製品の販売が減少しており、Samsung Electronics全体ではスマートフォンの販売台数は小幅の増加にとどまった。
新製品の発売に伴うマーケティング費用の増大や中低価格帯のラインナップの再編に伴う費用の発生などの影響を受けて、IM部門も2019年第1四半期は減収減益を記録した。
ネットワーク事業は韓国国内の第5世代移動通信システム(5G)の商用化に向けた通信設備の需要増大などで業績は上向きという。
2019年第2四半期意向の計画も案内しており、スマートフォン事業ではSamsung Galaxy S10シリーズの販売は世界的に継続するほか、同時にSamsung Galaxy S10 5Gの販売を拡大する計画である。
5Gやフォルダブルなど革新的な製品の販売を拡大し、プレミアムスマートフォンにおける主導的な立場を固める狙いがある。
また、Samsung Galaxy A80のような新技術を適用した製品の販売も増やす計画で、Samsung Galaxy Aシリーズを中心に中低価格帯のラインナップを充実させて全体的な競争力の強化を図る。
2019年下半期は競争の激化が予想されており、Samsung Galaxy NoteシリーズとSamsung Galaxy Aシリーズを軸に価格帯別に競争力が高い新製品を発売する予定である。
ネットワーク事業では5Gの商用化に伴う通信設備の需要増大などで堅調な成長が続くと予想されている。
韓国や米国などで5Gの導入初期に通信設備の供給を拡大し、5Gの事業基盤を強化する計画と説明している。
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