ロシアのRostelecom、2019年中にTele2 Russiaの買収を完了へ
- 2019年06月18日
- 海外携帯電話
ロシアのRostelecomは2019年中にロシアのT2 RTK Holdingの買収を完了する見通しであることが分かった。
Rostelecomは2019年3月にT2 RTK Holdingの株主とT2 RTK Holdingの売買に関する基本条件で合意していた。
T2 RTK Holdingに対する出資比率はスウェーデンのTele2 Russia Holdingが55%、Rostelecomが45%であるが、RostelecomはTele2 Russia Holdingの持分を取得してT2 RTK Holdingを完全子会社化する予定である。
なお、Tele2 Russia Holdingに対する出資比率はVTB Bankが50%、その他が50%となっている。
Rostelecomの社長がロシアメディアに対してT2 RTK Holdingの完全子会社化に関する進捗を明かしており、ロシア政府と協力して完全子会社化に向けて前進しているという。
2019年夏のうちにロシア政府より承認を取得し、2019年中に完全子会社化を完了する見通しとのことである。
T2 RTK Holdingは傘下の事業会社を通じて、Tele2のブランド名で移動体通信事業を展開している。
スウェーデンのTele2とはブランドライセンス契約を締結してTele2のブランドを使用しており、企業としてのTele2はTele2 Russia Holding、T2 RTK Holding、T2 RTK Holding傘下の事業会社いずれとも資本関係はない。
T2 RTK Holding傘下の事業会社はロシアの首都・モスクワ連邦市に本社を置くT2 Mobile、ロシア第2の都市・サンクトペテルブルク連邦市に本社を置くSaint-Petersburg Telecom、沿海地方の首府・ウラジオストク市に本社を置くACOSの3社で、それぞれ移動体通信事業を展開する対象区域が異なるため、実質的に地域ごとに連携する1の者とみなされる。
Rostelecomはロシア政府傘下の連邦国家資産管理局(Federal Agency for State Property Management)やVnesheconombankが合計で普通株式の過半を保有するロシア政府系企業である。
T2 RTK Holdingの完全子会社化を完了後もT2 RTK Holdingの既存の経営陣を維持し、意思決定の独立性も維持する方針という。
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