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Android 10を正式に発表、菓子の名称は廃止



米国のGoogleはAndroidの最新バージョンとしてAndroid 10を正式に発表した。

正式な発表に先立ち、開発者向けにはAndroid Qとして開発者プレビュー版が公開されていたが、正式なバージョン番号は10となる。

これまで、1.5以降のバージョン番号にはそれぞれアルファベット順で菓子名に由来したコードネームが付与されてきた。

1.5はCupcake、1.6はDonut、2.0から2.1はEclair、2.2から2.2.3はFroyo、2.3から2.3.7はGingerbread、3.0から3.2.6はHoneycomb、4.0から4.0.4はIce Cream Sandwich、4.1から4.3.1はJelly Bean、4.4から4.4.4はKitKat、5.0から5.1.1はLollipop、6.0から6.0.1はMarshmallow、7.0から7.1.1はNougat、8.0から8.1はOreo、9はPieとなっていた。

そのため、これまでの規則に従えばPieの次はQから始まる菓子名がコードネームとなり、Qから始まる様々な菓子名が予想されるなど、正式発表までのひとつの楽しみとされることも多かった。

ただ、菓子名には様々な問題も存在した模様で、菓子名を廃止した背景も説明している。

一部の言語ではLとRの発音の区別が難しく、直感的にLollipopがKitKatの後のバージョンを指すと認識できない場合があった。

また、Pieは地域によって菓子ではない場合があり、マシュマロは世界の多くの地域で広く親しまれている菓子ではなかった。

実際に、菓子の名称はグローバルで全員から理解されているわけではないとのフィードバックが長年にわたり寄せられていたという。

そのような状況で、菓子名に由来した命名規則に慣れていない消費者にとって最新バージョンの判断が難しいこともあり、改善が必要と認識していた。

グローバルで広く使われるOSとして、世界中のすべての人々が明確に理解できる呼称が重要として、菓子名を廃止して単にバージョン番号のみを使用することを決めた。

Qから始まる魅力的な菓子は多くあるとしているが、バージョン番号のみに変更することで、グローバルにおいてシンプルで直感的になるとの説明である。

また、Android 10からはAndroidのロゴおよびロゴタイプも刷新された。

ロゴのデザインは認知度が高いAndroid robotをモチーフとして、より現代的で親しみやすいデザインに仕上げられた。

ロゴタイプは字体を変更したほか、色を緑色から黒色に変更した。

視覚障害を持つ人々にとって緑色は認識しづらいため、コントラストを改善するため黒色に変更したと説明している。

なお、Androidを採用したアクティブに稼働する製品はスマートフォンを含めた携帯電話、タブレット、自動車、腕時計、テレビ、その他の各種製品など、世界中で25億台にも達するという。

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