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ハイコネクトで地域BWA高度化方式のローミングを試す



Hanshin Electric Railway (阪神電気鉄道)の完全子会社であるHanshin Cable Engineering (阪神ケーブルエンジニアリング)は地域広帯域移動無線アクセスシステム(以下、地域BWA)の制度を利用した地域限定型の無線通信サービスにおいてローミングサービスの提供を開始した。

2019年10月1日よりHanshin Cable Engineeringを含めて同社のコア設備に接続する47の事業者を対象として、相互にローミングサービスを提供する。

早速、”正式に始まった”ローミングサービスを試してみた。

Hanshin Cable Engineeringは地域BWAの制度を活用した地域限定型の無線通信サービスをHai connectとして展開しており、筆者はそのHai connectを契約している。

Hanshin Cable Engineeringのコア設備に接続するHanshin Cable Engineering以外の事業者のエリアに持ち込むだけで確認できるため、滋賀県内のZTVのエリアに持ち込んだ。

なお、Hanshin Cable Engineeringのコア設備に接続する47の事業者はいずれも2.5GHz帯を使用してLTE (TDD)方式と高い互換性を確保したAXGP方式を運用しており、事実上のLTE (TDD)方式のBand 41となる。

Band 41に対応したApple iPhone 11 ProのA2215にHanshin Cable EngineeringのSIMカードを入れており、ZTVのエリアに持ち込むと自動的にZTVのネットワークに接続できた。

問題なくローミングサービスを使えることが確認できたが、ここからが本題である。

ZTVのネットワークに接続すると事業者名は44002またはCo-Coと表示される。



ZTVのネットワークに接続

44002はHanshin Cable Engineeringに割当された公衆陸上移動体ネットワーク番号(Public Land Mobile Network Number:以下、PLMN番号)の440-02で、Hanshin Cable Engineeringを含めて同社のコア設備に接続する47の事業者は一部のWireless City Planningの基地局を使用する場合を除きすべてPLMN番号は440-02となる。

そのため、挙動としてはローミングではなく、従来よりPLMN番号が440-02の事業者同士では勝手に接続できてしまう状況であった。

筆者は常にHanshin Cable EngineeringのSIMカードを適当なスマートフォンに入れており、Hanshin Cable Engineeringのエリアから出てもわざわざSIMカードの取り外し、電源の切断、機内モードの設定などは行っていないため、移動時にHanshin Cable Engineeringのエリア外で勝手にHanshin Cable Engineering以外のネットワークに接続されてしまう事象が確認できていた。

滋賀県大津市、近江八幡市、米原市ではZTV、奈良県奈良市ではKintetsu Cable Network (近鉄ケーブルネットワーク)、兵庫県加古川市ではBAN-BAN Networks、愛知県岡崎市ではMicsnetwork Corporationのネットワークに接続していたことがある。

すべてPLMN番号が440-02であるため、それぞれの基地局の免許人を判別できず、440-02の事業者同士ではローミングと認識せずに普通に接続できた模様である。

冒頭で”正式に始まった”ローミングサービスと正式な開始を強調したが、以前からできてしまったことであり、ようやくそれを公式にローミングサービスと称して開始したため、そのように表記した。

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