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台湾の亞太電信が黄金バンドの取得に失敗、公式声明も



台湾の政府機関で電気通信分野の規制を司る国家通訊伝播委員会(National Communications Commission:NCC)が開催した第5世代移動通信システム(5G)向け周波数オークションの第1段階が終了し、台湾の移動体通信事業者(MNO)であるAsia Pacific Telecom (亞太電信)は3.5GHz帯の取得に失敗したことが確定した。

5G向け周波数オークションでは1.8GHz帯、3.5GHz帯、28GHz帯が割当の対象となり、このうち3.5GHz帯はゴールデンバンドを意味する黄金頻段とも呼ばれる。

3.5GHz帯は5Gの導入初期に最も適した周波数とされており、すでに5Gを商用化した移動体通信事業者のうち8割以上が3.5GHz帯を採用する状況で、当初より3.5GHz帯に人気が集中することが予想されていた。

1.8GHz帯は1枠のうち1枠が余り、28GHz帯は25枠のうち9枠が余るなどあまり不人気であったが、3.5GHz帯は27枠のすべてが落札された。

3.5GHz帯は取得に成功した移動体通信事業者でさえも5Gの開発への影響を懸念するほど落札額が高騰し、Asia Pacific Telecomは取得の断念を余儀なくされた。

台湾の既存の移動体通信事業者すべてが入札に参加したが、このうちAsia Pacific Telecomのみが3.5GHz帯の取得に失敗した。

Asia Pacific Telecomは結果を受けて公式声明を発表しており、5Gを開発する方針と決意は変わらないという。

Asia Pacific Telecomは28GHz帯の400MHz幅のみを確保しており、基本的に28GHz帯のみを利用して5Gを整備することになる。

ただ、Asia Pacific Telecomは第4世代移動通信システム(4G)では86の自治体でTaiwan Mobile (台湾大哥大)のネットワークを利用したローミングが認められているように、Asia Pacific Telecomは3.5GHz帯の取得に成功した移動体通信事業者との協業を模索する可能性もある。

Asia Pacific Telecom

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