コミュニティネットワークセンターがローカル5Gの無線局免許を取得、2020年秋以降に商用化
- 2020年06月22日
- Local 5G
COMMUNITY NETWORK CENTER (CNCI)はローカル5Gの無線局の免許を取得したことが分かった。
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の東海総合通信局は2020年6月19日付けでCOMMUNITY NETWORK CENTERに対してローカル5Gの無線局免許を付与したという。
COMMUNITY NETWORK CENTERはローカル5Gを使用してマンションなどの集合住宅やオフィスビル向けにインターネットサービスを提供する計画で、2020年秋以降にインターネットサービスの提供を開始できるよう準備を進めているという。
総務省は2019年12月24日にローカル5Gに関わる省令と告示を公布および施行しており、2019年12月24日よりローカル5Gの無線局免許の申請の受け付けを開始した。
COMMUNITY NETWORK CENTERは2020年3月26日付けで東海総合通信局に対してローカル5Gの無線局免許を申請しており、東海総合通信局は申請の審査を経て電波法令に適合していると認められるとして2020年6月19日付けでCOMMUNITY NETWORK CENTERに対してローカル5Gの無線局免許を付与することになった。
無線局の種類は基地局が2局で、陸上移動局が10局となり、基地局の設置場所は愛知県名古屋市の東区および中村区である。
周波数はミリ波(mmWave)の28GHz帯で、通信方式はNR方式を導入する見込み。
NR方式の導入当初はLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用すると思われ、NSA構成ではアンカーバンドとして機能するLTE方式への常時接続が必要となる。
アンカーバンドとして使用できるLTE方式にはLTE方式と高い互換性を確保した通信方式も含まれ、ローカル5Gの免許人が自ら自営広帯域移動無線アクセスシステム(自営BWA)または地域広帯域移動無線アクセスシステム(以下、地域BWA)を整備、既存の日本全国を対象区域とする移動体通信事業者(MNO)または対象区域が地域限定となる地域BWAとの連携が認められている。
COMMUNITY NETWORK CENTERは愛知県および岐阜県で自ら地域BWAを整備しており、LTE方式と高い互換性を確保した地域BWAの高度化方式を導入しているため、地域BWAの高度化方式をアンカーバンドとして使用する可能性が高い。
NR方式はNR Bandがn257となり、地域BWAの高度化方式は事実上のLTE方式でLTE BandはB41となるため、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)の組み合わせはDC_41A_n257Aとなる見込み。
これまでに、東海総合通信局が管轄する愛知県、岐阜県、三重県、静岡県の4県ではローカル5Gの無線局としては実験試験用の免許を付与しているが、商用で使用する電気通信業務用としてはCOMMUNITY NETWORK CENTERに付与したローカル5Gの無線局免許が初めてである。
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