楽天モバイル、Rakuten Miniの各タイプの販売状況を案内
- 2020年07月02日
- Rakuten-総合
Rakuten Mobile (楽天モバイル)は同社が販売する中国のShenzhen Tinno Mobile Technology (深圳市天瓏移動技術)製のスマートフォン「Rakuten Mini (C330)」に関して各タイプの販売状況を明らかにした。
Rakuten Miniには製造時期によって対応周波数が異なる3種類のタイプが存在する。
各タイプはIMEIで判別が可能で、IMEIのシリアル番号とチェックデジットを含む下7桁が0356708以前の個体(以下、タイプ1)、0356716から0680487の個体(以下、タイプ2)、0682491以降の個体(以下、タイプ3)に分けられる。
2020年7月2日の12時の時点ではタイプ1およびタイプ2は販売を終了しており、タイプ3の販売を継続中という。
在庫状況などに関しては楽天モバイルショップまたはRakuten Mobileのコミュニケーションセンターまで問い合わせるよう求めている。
Rakuten Miniは米国を中心とした米州における国際ローミングの利便性の向上を目的として、2度にわたり消費者に告知せずに対応周波数を変更した。
ただ、コンパクトな本体では設計上の都合から対応できる周波数に限りがあるため、タイプ3で対応周波数を追加するにあたり、タイプ1およびタイプ2で対応する一部の周波数を削除していた。
なお、販売を終了したタイプ1はLTE (FDD) 2100(B1)/1800(B3)/ 800(B18/B19/B26)/700(B28) MHz, LTE (TDD) 2500(B41) MHz, W-CDMA 2100(I)/800(VI/XIX) MHzに対応、同じく販売を終了したタイプ2はLTE (FDD) 2100(B1)/1800(B3)/850(B5)/ 800(B18/B19/B26)/700(B28) MHz, LTE (TDD) 2600(B38)/2500(B41) MHz, W-CDMA 2100(I)/850(V)/800(VI/XIX) MHzに対応、販売を継続しているタイプ3はLTE (FDD) 1800(B3)/1700(B4)/850(B5)/ 800(B18/B19/B26)/700(B28) MHz, LTE (TDD) 2600(B38)/2500(B41) MHz, W-CDMA 1700(IV)/850(V)/800(VI/XIX) MHzに対応する。
タイプ3で追加されたLTE (FDD) 1700(B4) MHzとW-CDMA 1700(IV) MHzは米国を中心に米州で使用される周波数で、タイプ3で削除されたLTE (FDD) 2100(B1) MHzとW-CDMA 2100(I) MHzは一部の国を除いて米州では基本的に使用していない周波数であるため、タイプ3では確かに米国を中心とした米州では国際ローミングの利便性が向上した。
しかし、LTE (FDD) 2100(B1) MHzおよびW-CDMA 2100(I) MHzは米州を除いてほぼ全世界で主要な周波数として使用しているため、米州以外で国際ローミングを使用する場合はタイプ1やタイプ2より利便性が低下する可能性が極めて高い。
日本国内でRakuten Mobileの携帯通信サービスを使用する場合、Rakuten MiniではRakuten Mobileが整備する楽天回線とKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)が整備するパートナー回線いずれもLTE (FDD) 2100(B1) MHzとW-CDMA 2100(I) MHzを使用することはないため、タイプ1、タイプ2、タイプ3で使用できる周波数に変わりない。
ただ、日本ではNTT DOCOMO、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephone、SoftBankがLTE (FDD) 2100(B1) MHz、NTT DOCOMOおよびSoftBankがW-CDMA 2100(I) MHzを運用しているため、Rakuten Mobile以外の通信事業者のeSIMを日本国内で使用する場合、タイプ3はタイプ1やタイプ2より利便性が低下する可能性がある。
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