ASUS子会社のAskey、台湾之星に5Gスモールセルを供給
- 2020年08月01日
- 海外携帯電話
台湾の移動体通信事業者(MNO)でT STAR (台湾之星)として展開するTaiwan Star Telecom (台湾之星電信)は第5世代移動通信システム(5G)の整備で台湾のASUSTeK Computer (華碩電脳)の完全子会社である台湾のAskey Computer (亞旭電脳)と協力すると発表した。
Taiwan Star Telecomは5Gネットワークの整備計画を公表しており、フィンランドのNokiaより調達した基地局を使用して5Gネットワークを整備することが分かっている。
屋外の人口カバー率は2020年末までに人口密度が高い区域で80%、2021年には直轄市の台北市、新北市、桃園市、台中市、台南市、高雄市で90%、2020年7月から3年以内に台湾全土の主要都市で80%以上とする目標である。
また、屋内で5Gネットワークを整備するためにスモールセルと呼ばれる屋内用の小型基地局を活用する計画で、スモールセルはAskey Computerから調達するという。
Taiwan Star Telecomは第4世代移動通信システム(4G)よりAskey Computerのスモールセルを採用しており、5GでもAskey Computerと協力を継続する。
なお、Taiwan Star Telecomは2020年7月29日付けで台湾の政府機関で電気通信分野などの規制を司る国家通訊伝播委員会(National Communications Commission:NCC)より5Gの免許に相当する3.5GHz帯を使用したモバイルブロードバンド業務の免許の交付を受けた。
事実上の5Gの免許の取得に伴い、Taiwan Star Telecomは2020年8月4日に5Gサービスを商用化することを正式に発表した。
5Gの通信方式は5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式のノンスタンドアローン(NSA)構成となる。
これまでに、台湾ではChunghwa Telecom (中華電信)、Taiwan Mobile (台湾大哥大)、Far EasTone Telecommunications (遠傳電信)がNR方式に準拠した5Gサービスを商用化している。
Asia Pacific Telecom (亞太電信)は2020年第3四半期中に5Gサービスを商用化する計画で、具体的な時期は公表していないため、Taiwan Star Telecomは台湾で4番目に5Gサービスを商用化する移動体通信事業者となる見込み。
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