台湾之星、5Gサービスを開始
- 2020年08月04日
- 海外携帯電話
台湾の移動体通信事業者(MNO)でT STAR (台湾之星)として展開するTaiwan Star Telecom (台湾之星電信)は第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2020年8月4日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。
5Gサービスの提供エリアは限定的であるが、屋外の人口カバー率は2020年末までに人口密度が高い区域で80%、2021年には直轄市の台北市、新北市、桃園市、台中市、台南市、高雄市で90%に拡大する計画である。
5Gサービスに対応した端末としては6機種のスマートフォンを用意しており、中国のRealMe Chongqing Mobile Telecommunications (RealMe重慶移動通信)製のrealme X50 5G、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20+ 5G、Samsung Galaxy S20 Ultra 5G、Samsung Galaxy A51 5G、Samsung Galaxy A71 5G、Sony Mobile Communications製のSony Xperia 1 IIを取り扱う。
2020年8月4日の時点ではSamsung Galaxy S20+ 5G、Samsung Galaxy S20 Ultra 5G、Samsung Galaxy A51 5G、Samsung Galaxy A71 5G、Sony Xperia 1 IIを販売しており、realme X50 5Gの販売は開始していない。
Taiwan Star Telecomは5G向け周波数としてサブ6GHz帯の3.5GHz帯の40MHz幅を取得しており、3.5GHz帯を使用して5Gサービスを提供する。
NR BandはFR1のn78となり、世界で最も採用数が多いNR Bandを採用している。
帯域幅は40MHz幅と5G向けに3.5GHz帯を取得した台湾の移動体通信事業者の中では最も狭いが、Taiwan Star Telecomは加入者が少ないため、1加入者当たりの帯域幅は最も広いと説明している。
なお、2020年8月3日までに台湾で5Gサービスを商用化した移動体通信事業者はすべて5G向け周波数に加えて第4世代移動通信システム(4G)向け周波数でもNR方式を導入しているが、Taiwan Star Telecomは5G向け周波数に限定してNR方式を導入した。
まずはフィンランドのNokiaより調達した基地局を使用して屋外を中心に5Gネットワークの整備を進めているが、屋内では台湾のASUSTeK Computer (華碩電脳)の完全子会社である台湾のAskey Computer (亞旭電脳)が開発した小型基地局も活用する計画である。
これまでに、台湾の移動体通信事業者としてはChunghwa Telecom (中華電信)、Taiwan Mobile (台湾大哥大)、Far EasTone Telecommunications (遠傳電信)が5Gサービスを導入しており、Taiwan Star Telecomは台湾で4番目に5Gサービスを商用化した移動体通信事業者となった。
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