豪州のOptus Mobile、サブ6の5G NRでCAを導入へ
- 2020年08月26日
- 海外携帯電話
豪州の移動体通信事業者(MNO)であるOptus Mobileは2020年中に第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式のサブ6GHz帯の周波数でキャリアアグリゲーション(CA)を導入することが分かった。
Optus Mobileは世界で初めて商用の基地局とスマートフォンを使用して2.3GHz帯と3.5GHz帯のCAの通信試験を実施したという。
基地局はスウェーデンのEricssonより調達しており、スマートフォンは韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20 5Gを使用したことが明らかにされている。
Optus MobileはNR方式に準拠した5Gサービスを2019年11月4日に商用化した。
周波数は当初より3.5GHz帯を使用してきたが、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式で使用する2.3GHz帯は一部の地域でNR方式に転用を進めており、2020年3月6日より5Gサービスで2.3GHz帯も使用を開始している。
NR Bandは2.3GHz帯がFR1のn40で、3.5GHz帯がFR1のn78である。
2020年末までにニューサウスウェールズ州の州都・シドニーおよびビクトリア州の州都・メルボルンの一部で2.3GHz帯と3.5GHz帯のCAを実装するという。
ノンスタンドアローン(NSA)構成で運用するため、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を実装し、EN-DCのNR方式側がn40およびn78となる。
2.3GHz帯と3.5GHz帯のCAを導入することで、通信速度の高速化が期待できると説明している。
ただ、当初は対応するスマートフォンが限定的となり、Optus Mobile向けのSamsung Galaxy S20 5G、Samsung Galaxy S20+ 5G、Samsung Galaxy S20 Ultra 5G、Samsung Galaxy Note20 5G、Samsung Galaxy Note20 Ultra 5Gが対応することが決まっている。
なお、Optus MobileはシンガポールのSingapore Telecommunications (新加坡電信:Singtel)の完全子会社でシンガポールのSingtel Optusの完全子会社である。
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