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米T-Mobile USA、SA構成の5G NRで600MHz帯と2.5GHz帯のCA導入へ



米国の移動体通信事業者(MNO)であるT-Mobile USAは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式で600MHz帯と2.5GHz帯の搬送波を束ねたキャリアアグリゲーション(CA)を導入することが分かった。

T-Mobile USAはスウェーデンのEricsson、韓国のLG Electronics、台湾のMediaTek (聯発科技)と協力し、商用のスマートフォンを用いてNR方式で600MHz帯と2.5GHz帯の搬送波を束ねたキャリアアグリゲーションによる通信速度の向上を実証したという。

サブ6GHz帯のNR方式ではキャリアアグリゲーションを実装していないが、600MHz帯と2.5GHz帯の搬送波を束ねたキャリアアグリゲーションを実装することで、2.5GHz帯の搬送波を単体で使用する場合と比較して通信速度は平均で20%の高速化が確認できたと説明している。

T-Mobile USAはNR方式をノンスタンドアローン(NSA)構成とスタンドアローン(SA)構成で運用しており、600MHz帯と2.5GHz帯の搬送波を束ねたキャリアアグリゲーションはスタンドアローン構成で実装した。

NR Bandは600MHz帯がFR1のn71、2.5GHz帯がFR1のn41であるため、キャリアアグリゲーションの組み合わせはCA_n41A-n71Aとなる。

基地局はEricssonより調達しており、商用のスマートフォンはLG Electronicsが開発したLG VELVET 5Gを使用したことを公表している。

LG ElectronicsがT-Mobile USA向け専用として開発したLG VELVET 5Gを使用しており、チップセットにはMediaTekが開発したMediaTek Dimensity 1000Cを搭載する。

なお、LG VELVETは韓国や米国を含めた世界各地で販売しており、基本的に米国のQualcomm Technologiesが開発したチップセットを搭載するが、T-Mobile USA向けのLG VELVET 5GはチップセットをMediaTek Dimensity 1000Cに変更した。

MediaTek Dimensity 1000CにはNR方式に対応した通信モデムを統合しており、サブ6GHz帯のNR方式でキャリアアグリゲーションに対応できる。

T-Mobile USAはNR方式で600MHz帯と2.5GHz帯の搬送波を束ねたキャリアアグリゲーションを商用化する時期は公表していないが、NR方式でキャリアアグリゲーションを実装すると2.5GHz帯を超える高速な通信を利用できると説明している。

まずは実証で使用したLG VELVET 5Gが対応する見込みで、ほかのスマートフォンに関しては対応の予定などは言及していない。

T-Mobile USA

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