オプテージ、兵庫県でローカル5G実験試験局の免許を取得
- 2020年10月09日
- Local 5G
The Kansai Electric Power (関西電力)の完全子会社であるOPTAGEは兵庫県内でローカル5Gの実験試験局の免許の交付を受けたことが分かった。
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の近畿総合通信局はOPTAGEが申請したローカル5Gの実験試験局の13局に対して、2020年10月8日付けで免許を付与したという。
無線局の概要としては免許人はOPTAGEで、設置場所は兵庫県加古郡播磨町に所在するKawasaki Heavy Industries (川崎重工業)の播磨工場内である。
周波数は28GHz帯と制御用の2.5GHz帯と案内している。
28GHz帯はローカル5G向けに割当した周波数で、第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式を導入すると考えられる。
NR方式には単独で動作するスタンドアローン(SA)構成と、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成が規定されており、ノンスタンドアローン構成ではアンカーバンドとして機能するLTE方式またはLTE方式と高い互換性を確保した通信方式の導入が必要となる。
制御用の2.5GHz帯はアンカーバンドを意味すると思われる。
2.5GHz帯でLTE方式と高い互換性を確保した通信方式を運用できる地域広帯域移動無線アクセスシステム(地域BWA)や自営等広帯域移動無線アクセスシステム(以下、自営等BWA)をアンカーバンドとして使用できるため、アンカーバンドとして使用するために事実上のLTE方式で自営等BWAを整備する可能性が高い。
OPTAGEが取得したローカル5Gの実験試験局を用いた実証実験を通じて、工場内で5G技術を活用したロボットシステムの遠隔制御などを検証し、人手不足の解消や作業の効率化などに貢献するスマートファクトリーの実現を目指すという。
スマートファクトリーの実現を目指したローカル5Gの実験試験局としては、近畿総合通信局の管内では初めての取り組みとなる。
実証実験は2020年10月中旬頃に行う予定である。
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