スウェーデンではファーウェイとZTEの5G基地局を新規導入できず、周波数割当で規定
- 2020年10月22日
- 海外携帯電話
スウェーデンの政府機関で電気通信分野の規制を司るスウェーデン郵便電気通信庁(Swedish Post and Telecom Authority:PTS)は第5世代移動通信システム(5G)向け周波数の割当を実施すると発表した。
対象の周波数はサブ6GHz帯の2.3GHz帯および3.5GHz帯となり、まずは2020年11月10日より3.5GHz帯の割当先を決定する周波数オークションを開始する。
帯域幅は2.3GHz帯が80MHz幅、3.5GHz帯が320MHz幅である。
5Gの通信方式としてNR方式を導入する場合、NR Bandは2.3GHz帯がFR1のn40、3.5GHz帯がFR1のn78となる見込み。
また、対象の周波数のライセンスを付与する条件も規定しており、中国のHuawei Technologies (華為技術)およびZTE (中興通訊)の通信設備を新規に導入することは認めず、既存のHuawei TechnologiesおよびZTEの通信設備を使用する場合は2025年1月1日までに使用を終了する必要があると定めている。
スウェーデン郵便電気通信庁は2020年1月1日に施行した新たな法律に従い国防関連当局と協議して申請者の審査を実施し、Hi3G Access、Net4Mobility、Telia Sverige、Teracomを参加者として承認した。
Hi3G Access、Net4Mobility、Telia Sverige、Teracomはいずれも既存のスウェーデンの移動体通信事業者(MNO)である。
なお、Net4Mobilityはスウェーデンの移動体通信事業者であるTelenor SverigeとTele2 Sverigeの折半出資合弁会社で、Net4Mobilityを通じて周波数の取得や基地局の設置および運営を行う。
Teracomはスウェーデンの国有企業で、子会社のTeracom Mobilが450MHz帯を使用して第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を導入しており、5Gの導入に向けてスウェーデンのEricssonより通信設備を調達する計画を発表している。
スウェーデンでは初めて5G向け周波数の割当を実施するが、すでにHi3G Access、Tele2 Sverige、Telia Sverigeは既存の周波数を使用してNR方式を導入した。
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