KDDIが2021年3月期Q2の業績を発表
- 2020年10月30日
- KDDI-総合
KDDIは2021年3月期(2020年度)第2四半期の業績を発表した。
2020年9月30日に終了した6ヶ月間となる2021年3月期第2四半期累計の連結売上高は前年同期比1.1%減の2兆5,371億9,600万円、営業利益は前年同期比6.4%増の5,887億6,300万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は前年同期比7.3%増の3,728億9,900万円となった。
業績の発表に伴い2020年9月30日時点の事業データも公開している。
モバイルの累計契約数はauが5,993万5,000件、UQ WiMAXが3,505万1,000件で、いずれも増加傾向である。
なお、UQ WiMAXはKDDIの連結子会社であるUQ Communicationsが提供する。
パーソナルセグメントのモバイルの累計契約数において、グループID数は2,723万4,000件、スマートフォン浸透率は76.9%となっている。
グループID数のうちau契約者数は2,381万件、仮想移動体通信事業者(MVNO)契約数は332万5,000件となり、仮想移動体通信事業者契約数は増加傾向であるが、au契約者数は減少傾向が続いている。
なお、グループID数はau契約者数と仮想移動体通信事業者契約数の合計で、2020年3月末よりモバイルIDの名称をグループIDに変更したが、集計の対象となる定義に変更はない。
2020年9月30日に終了した3ヶ月間となる2021年3月期第2四半期に限定した事業データに関して、パーソナルセグメントおよびビジネスセグメントにおけるau総合ARPAは8,110円となった。
ARPUは1回線当たりの月間売上高を示すが、ARPAは同一名義でスマートフォンやタブレットなど複数の回線を利用する場合はそれらをまとめた1加入者当たりの月間売上高を示す。
パーソナルセグメントおよびビジネスセグメントにおけるau端末販売台数は前年同期比20.7%減の188万台で、そのうちスマートフォンが前年同期比17.4%減の171万台となり、いずれも大幅に減少したことが分かる。
au契約者数やau総合ARPAにはKDDIのほかに同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)が提供するauのスマートフォン、フィーチャーフォン、データカード、タブレット、モジュールが含まれ、au端末販売台数やスマートフォン浸透率はauのスマートフォンおよびフィーチャーフォンが集計の対象である。
仮想移動体通信事業者契約数には一部のサービスを除いたKDDIの連結子会社が仮想移動体通信事業者として提供するサービスが集計の対象で、KDDIやOkinawa Cellular Telephone以外の回線を使用するサービスも含まれる。
KDDIは業績の発表に合わせて第5世代移動通信システム(5G)の展開に関しても言及した。
KDDIはau 5GとしてNR方式に準拠した5Gサービスを2020年3月26日に導入しており、NR方式の基地局は2020年12月末に47都道府県すべてで開設する予定という。
2021年3月までには約1万局、2022年3月までには約5万局を開局して人口カバー率を90%とする予定も案内している。
また、au 5Gでは5G向けとして新規に割当を受けた3.7GHz帯および28GHz帯の周波数を使用しているが、LTE方式を運用する700MHz帯および1.7GHz帯をはじめとして既存の周波数もau 5Gで順次利用する計画である。
既存の周波数を活用することで、au 5Gのエリアの拡大を加速するという。
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