NTTドコモが5G NRのサブ6でCAを導入、下り最大4.2Gbpsに
- 2020年11月06日
- docomo-総合
NTT DOCOMOは第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式に準拠した5Gを高速化すると発表した。
5Gでは総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)より5G向け周波数として割当を受けたサブ6GHz帯の3.7GHz帯の100MHz幅および4.5GHz帯の100MHz幅、ミリ波(mmWave)の28GHz帯の400MHz幅を使用している。
NR Bandは3.7GHz帯がFR1のn78、4.5GHz帯がFR1のn79、28GHz帯がFR2のn257となる。
これまで、n257では1搬送波当たり100MHz幅で4搬送波を束ねたキャリアアグリゲーション(CA)を実装していたが、新たにn78とn79の2搬送波を束ねたキャリアアグリゲーションを実装する。
n78とn79はいずれも1搬送波当たり100MHz幅である。
NTT DOCOMOは5Gを商用化した2020年3月25日よりn78またはn79を使用して下り最大3.4Gbpsで提供してきたが、2020年3月27日にはn257を使用して下り最大4.1Gbpsに高速化していた。
新たにn78とn79のキャリアアグリゲーションを実装することで、下り最大4.2Gbpsを実現する。
なお、n257では合計で400MHz幅を使用するが、下りは2×2 MIMOおよび64QAMを適用しており、一方でn78およびn79の下りは4×4 MIMOおよび256QAMを適用しているため、100MHz幅当たりの通信速度の理論値はn78およびn79がn257を上回っている。
下り最大4.2Gbpsは2機種のスマートフォンが対応しており、具体的には韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のGalaxy Note20 Ultra 5G SC-53AおよびSony Mobile Communications製のXperia 5 II SO-52Aの2機種となる。
ただ、いずれも発売時点では下り最大3.4Gbpsとなり、2020年12月にソフトウェアのアップデートを実施して下り最大4.2Gbpsに対応する予定という。
表記の通信速度は技術規格上の最大値で、実際の通信速度は通信環境や混雑状況によって変化する。
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