エストニアのTelia Eestiが5Gサービスを商用化、エストニア初の5Gに
- 2020年11月12日
- 海外携帯電話
スウェーデンのTelia Companyの完全子会社でエストニアの移動体通信事業者(MNO)であるTelia Eestiは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2020年11月10日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。
まずは首都・タリンの6ヶ所、パルヌの2ヶ所、タルトゥの1ヶ所が提供エリアとなり、近いうちにタルトゥでもう1ヶ所を追加する予定である。
2020年12月末までには20ヶ所に拡大する計画であるが、さらに詳細な時期、具体的な都市および内訳などは案内していない。
5Gサービスに対応した端末としては複数のスマートフォンを取り扱い、中国のOnePlus Technology (Shenzhen) (深圳市万普拉斯科技)製のOnePlus 8、OnePlus 8 Pro、OnePlus 8T、Sony Mobile Communications製のSony Xperia 5 II、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のXiaomi Mi 10TおよびXiaomi Mi 10T Liteを販売している。
5Gの通信方式はNR方式を導入しており、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用する。
周波数はサブ6GHz帯の2.1GHz帯を使用しており、NR BandはFR1のn1である。
帯域幅は2.1GHz帯で15MHz幅*2を保有し、当初は第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式で運用していたが、10MHz幅*2をLTE方式に転用しており、LTE方式を運用する周波数で動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装してNR方式を導入した。
将来的に2.1GHz帯でW-CDMA方式の運用を終了すれば15MHz幅*2に拡張できるが、時期は確定していない。
通信設備はスウェーデンのEricssonより調達している。
エストニアでは5G向け周波数の割当が実施されていないため、Telia Eestiはすでに保有する周波数を使用して5Gを導入することになった。
将来的に5G向け周波数として3.5GHz帯や26GHz帯の割当が実施される見込みで、5G向け周波数の割当を受ければ通信速度を高速化できるという。
まずは2021年初めに3.5GHz帯を5G向け周波数として割当する見込みである。
これまでに、エストニアの移動体通信事業者は5Gを導入しておらず、Telia Eestiがエストニアで初めて5Gを導入した移動体通信事業者となった。
また、Telia Companyのグループとしてはスウェーデンの移動体通信事業者であるTelia Sverigeおよびノルウェーの移動体通信事業者であるTelia Norgeが5Gをすでに導入している。
いずれもTelia Companyの完全子会社である。
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