豪州のTelstra、プリペイドSIMが5Gに対応
- 2020年11月18日
- 海外携帯電話
豪州(オーストラリア)の移動体通信事業者(MNO)であるTelstraはプリペイドプラン向けに第5世代移動通信システム(5G)の提供を開始した。
Telstraは加入件数を基準に豪州で最大手の移動体通信事業者で、豪州を含めた大洋州(オセアニア)で最初に5Gを商用化したが、当初はポストペイドプランに限定して5Gを提供していた。
新たにプリペイドプランのCompleteおよびLong Life Plusの両方で5Gの提供を開始しており、2021年2月1日までに新規加入またはリチャージすると追加料金なしで5Gを利用できる。
2021年2月2日以降は5Gを利用できる条件や料金を変更する可能性があり、条件などを変更する場合は2020年2月1日までに案内すると思われる。
SIMカードは物理的なSIMカードまたはeSIMを選べる。
Telstraは5Gの通信方式としてNR方式を導入しており、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。
周波数は5G向けに取得したサブ6GHz帯の3.5GHz帯を中心に使用する。
ただ、試験用に割当を受けたミリ波(mmWave)の26GHz帯を商用で使用する許可を受けており、3ヶ所に限定して26GHz帯の使用も可能である。
ほかに既存の周波数でもNR方式を順次導入する方針で、第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式を運用する850MHz帯は一部の地域でNR方式に転用を開始した。
LTE方式を運用する700MHz帯もNR方式に転用する計画で、LTE方式を運用する2.6GHz帯ではLTE方式と周波数を動的に共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装することも決まっている。
NR Bandは700MHz帯がFR1のn28、850MHz帯がFR1のn5、2.6GHz帯がFR1のn7、3.5GHz帯がFR1のn78、26GHz帯がFR2のn258となる。
なお、W-CDMA方式の運用は2024年6月をもって終了する予定である。
TelstraはスウェーデンのEricssonと長期的に協力しており、5Gの通信設備もEricssonより調達している。
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