レバノンのtouch、アッカール県で最初のキャリアショップを開設
- 2020年12月30日
- 海外携帯電話
レバノンの移動体通信事業者(MNO)でtouchとして展開するMobile interim company no.2 (以下、MIC2)はアッカール県の県都・ハルバ市でService Centerを開設したことが分かった。
MIC2およびレバノンの政府機関で電気通信分野の規制を司る電気通信省(Ministry of Telecommunications:MoT)は記者会見を開催し、ハルバ市でService Centerを開設したことを発表している。
アッカール県の発展および加入者の利便性の確保を目的に開設したという。
MIC2はtouchのブランドでService Centerを展開しており、事実上のキャリアショップとして機能する。
ただ、携帯端末はデータ通信専用端末を除いて原則として取り扱わず、基本的にSIMカードの販売は携帯電話小売店などの販売業者に任せているため、MIC2はService Centerの展開に消極的である。
これまで、レバノンの首都かつベイルート県の県都・ベイルート市で1店舗、北レバノン県の県都・タラーブルス市(トリポリ市)で1店舗、バールベック・ヘルメル県のデュリス村で1店舗、山岳レバノン県のジュベイル郡およびジュニエ市でそれぞれ1店舗ずつ、ベッカー県のマルジュ村、シャトゥーラ村、ケルベット・ルーハ村でそれぞれ1店舗、ナバティエ県の県都・ナバティエ市で1店舗、南レバノン県の県都・シドン市(サイダ市)およびスール市(ティール市)でそれぞれ1店舗ずつ開設している。
首都でさえ1店舗の展開にとどまり、レバノン全土でもわずか11店舗に限られたほか、アッカール県はレバノンの県で唯一のService Centerを開設していない県となっていた。
アッカール県はレバノンの県で最も経済的に厳しく、基本的なインフラストラクチャの整備も遅れており、レバノン政府は住民に疎外感を与えてきた。
MIC2と電気通信省が共同で大々的に記者会見を開催し、発展に貢献する姿勢を強調することで支持を得る狙いと思われる。
なお、レバノンでは長らく電気通信省と管理契約を締結したレバノン法人がレバノン国有の移動体通信事業者を管理する形態を採用してきた。
MIC2はZainとして展開するクウェートのMobile Telecommunications Companyがレバノン法人のMobile Telecommunications Company Lebanon (MTC)を通じて2004年6月から約16年5ヶ月にわたり管理してきたが、2020年10月30日付けで電気通信省が引き継ぎを完了した。
そのため、MIC2はレバノン政府が所有および管理する移動体通信事業者となっている。
通信方式は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式、第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式、第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式を導入しており、通信設備は主に中国のHuawei Technologies (華為技術)より調達している。
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