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日本における5G NRで使用する周波数(2021年Q1版)



日本では携帯電話事業者やローカル5Gに関する事業を行う事業体が第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式を順次導入した。

携帯電話事業者では2020年3月25日よりNTT DOCOMO、2020年3月26日よりKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)、2020年3月27日よりSoftBank、2020年9月30日よりRakuten Mobile (楽天モバイル)がNR方式に準拠した商用の5Gサービスを提供している。

当初は各社とも総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)より5G向けに割当を受けた新規の周波数を使用してきたが、一部の携帯電話事業者は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式で使用する既存の周波数でNR方式の導入も認定を受けており、まずはKDDIが2020年12月17日より5Gサービスで既存の周波数の使用を開始したことが分かっている。

また、総務省は2019年12月24日にローカル5Gを制度化しており、2019年12月24日よりローカル5Gの免許の申請を受け付けているが、2020年12月18日にはローカル5G向けの周波数を拡張した。

このように携帯電話事業者各社がNR方式で使用できる周波数やローカル5G向けの周波数が拡大しているため、個人的な備忘録を兼ねて日本国内においてNR方式で使用する周波数をNR Bandとともに記しておきたい。

なお、KDDIおよびKDDIの連結子会社で沖縄県の事業を担当するOkinawa Cellular Telephoneは地域ごとに連携する1の者として周波数の割当を受けており、両社を総称する場合はKDDI Groupと表記する。

2021年1月1日時点で携帯電話事業者各社がNR方式の導入を認められている周波数とローカル5Gに割当した周波数は下記の通りである。

– NTT DOCOMO
3600~3700MHz:n78
4500~4600MHz:n79
27400~27800MHz:n257

– KDDI Group
718~728MHz/773~783MHz:n28 (n28A/n28B) *
1710~1730MHz/1805~1825MHz:n3 *
3520~3560MHz:n78 *
3700~3800MHz:n78
4000~4100MHz:n77
27800~28200MHz:n257

– SoftBank
738~748MHz/793~803MHz:n28 (n28B) *
3400~3440MHz:T.B.C. *
3900~4000MHz:n77
29100~29500MHz:n257

– Rakuten Mobile
3800~3900MHz:n77
27000~27400MHz:n257

– ローカル5G
4600~4900MHz:n79
28200~29100MHz:n257

なお、n257以外のNR BandはすべてFR1で、n257はFR2で定義されている。

*印はNR方式を導入する既存の周波数を意味する。

SoftBankの3400~3440MHzはn78またはn77の導入が可能で、SoftBankが販売する5Gに対応した端末は一部の機種を除いてn78には非対応であるため、既存の端末も対応する場合はn77の導入が有力と考えられるが、運用の開始後に確認する予定である。

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