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タイのAISが2020年通期の業績を発表、AWNの5G加入件数は約24万件



タイのAdvanced Info Service (AIS)は2020年通期の業績を発表した。

2020年12月31日に終了した12ヶ月間となる2020年通期の連結売上高は前年同期比4.4%減の1,728億9,000万タイバーツ(約6,077億2,771万円)、所有者に帰属する当期純利益は前年同期比12.0%減の274億3,400万タイバーツ(約964億3,358万円)となった。

業績の発表に伴い事業別の業績も公表している。

主要事業の売上高は携帯通信サービス事業が前年同期比5.5%減の1,336億6,400万タイバーツ(約4,698億4,393万円)、携帯端末販売事業が前年同期比3.7%減の287億6,500万タイバーツ(約1,010億7,330万円)である。

それぞれ全体の77.3%と16.6%を占めており、携帯通信サービス事業は全体の80%近くに達したほか、携帯通信関連事業で93.9%を占める結果となった。

Advanced Info Serviceの業績報告における事業区分を基準とすると、携帯通信サービス事業が最大の事業となっている。

携帯通信サービス事業はタイ国内で移動体通信事業者(MNO)として提供する携帯通信サービスが中心で、Advanced Info Serviceの子会社であるタイのAdvanced Wireless Network (AWN)が事業を担当する。

Advanced Wireless Networkは加入件数を基準にタイで最大手の移動体通信事業者で、親会社の略称でもあるAISの商標を使用して展開している。

なお、Advanced Wireless Networkに対するAdvanced Info Serviceの持分比率は99.99%である。

業績の発表に伴い2020年12月31日時点の事業データも判明した。

携帯通信サービスの加入件数は前年同期比1.4%減の4,140万件となった。

加入件数のうちポストペイド回線は前年同期比12.1%増の1,020万件で24.6%、プリペイド回線は前年同期比5.2%減の3,120万件で75.4%となり、ポストペイド回線は2020年12月31日に終了した3ヶ月間となる2020年第4四半期に初めて1,000万件を超えた。

また、第5世代移動通信システム(5G)に対応したパッケージの加入件数は23万9,000件で、全体の2.3%にとどまる。

5Gパッケージは5Gに対応した端末を利用しない場合でも簡単に加入できるため、実際の5Gの利用者数は23万9,000件よりも少ないことは確実と言える。

2020年第4四半期に限定したタイバーツ(THB)ベースのARPUはポストペイド回線が前年同期比9.4%減の486タイバーツ(約1,708円)、プリペイド回線が前年同期比11.0%減の154タイバーツ(約541円)となった。

1回線当たり月間平均データ通信量は前年同期比41.7%増の18.0GBとなり、データ通信の需要は引き続き大幅に増大していることが分かる。

2020年の主な取り組みは5Gの導入および高度化で、Advanced Wireless Networkは2020年3月2日に5GのNR方式を商用化した。

当初は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用してきたが、2020年第3四半期にはタイ全土でスタンドアローン(SA)も導入している。

AIS

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