フィリピンのDITO Telecommunity、携帯電話サービスを商用化
- 2021年03月08日
- 海外携帯電話
フィリピンのDITO Telecommunity Corporationは同国で第3の移動体通信事業者(MNO)として携帯通信サービスを商用化した。
2021年3月8日の12時(フィリピン標準時)よりビサヤ諸島のセブ都市圏およびミンダナオ島のダバオ都市圏でSIMカードを発売し、同時に携帯通信サービスの提供を開始している。
セブ都市圏ではセブ州の州都・セブ市など10市町、ダバオ都市圏ではダバオ特別市、ダバオ州の州都・タグム市、南ダバオ州の州都・ディゴス市など5市町が最初の提供エリアで、マニラ首都圏などほかの地域にも順次拡大する計画である。
まずはフィリピンで主流のプリペイド回線の提供を開始しており、商用化の時点でポストペイド回線は提供しない。
SIMカードの販売価格は40フィリピンペソ(約89円)に設定されており、オンラインまたは提携小売店で購入できる。
オンラインで購入する場合は送料が無料で、目安の配達日数は3日から5日となっている。
スマートフォンなど携帯端末にSIMカードを装着し、最初にデータ通信、音声通話、SMSのいずれかを利用した時点で開通したことになり、SMSでも通知するという。
フィリピンでは一部でSIMロックがかけられた携帯端末も販売されているため、SIMロックがかけられた携帯端末では動作しないことを案内している。
SIMカードには有効期間が7日間で1GBのデータ通信容量が付属する。
商用化を記念したWelcome Offerの提供を開始しており、DITO Telecommunity Corporationのアプリケーションを通じて2021年3月8日から2021年3月31日まで申し込める。
Welcome Offerは料金が199フィリピンペソ(約444円)に設定されており、有効期間が30日間でデータ通信およびDITO Telecommunity Corporationの電話番号宛の音声通話とSMSをすべて無制限となっている。
申し込みには199フィリピンペソ以上の残高が必要で、DITO Telecommunity Corporationのアプリケーションまたは提携小売店でトップアップを行える。
なお、商用化の時点で提携小売店はセブ都市圏に5店舗、ダバオ都市圏に5店舗、合計で10店舗を用意し、DITO Telecommunity Corporationのアプリケーションは開通を通知するSMSからダウンロードできる。
通信方式は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を導入および運用しており、音声通話はLTE方式で行うVoLTE (Voice over LTE)となるため、音声通話を利用する場合はVoLTEに対応した携帯端末を利用する必要がある。
DITO Telecommunity Corporationは公式ウェブサイトでVoLTEの動作を確認できたスマートフォンを案内している。
まずはMyPhoneとして展開するフィリピンのMySolid Technologies and Devices製の8機種、Cherry Mobileとして展開するフィリピンのCosmic Technologies製の8機種、中国のHuawei Technologies (華為技術)製の17機種、中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製の8機種、中国のvivo Mobile Communication (維沃移動通信)製の22機種、中国を拠点とする英領ケイマン諸島のTCL Communication Technology Holdings (TCL通訊科技控股)製の1機種、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製の3機種でVoLTEを利用できる。
フィリピン全土を整備の対象区域とする移動体通信事業者はSmart CommunicationsおよびGlobe Telecomに次いで3社目となる。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。