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LG Rollable (LM-R910N)が韓国の認証を通過、スマホ撤退の発表日に



韓国のLG Electronics (LG電子)製のNR/LTE/W-CDMA/GSM端末「LM-R910N」が2021年4月5日付けで韓国の国立電波研究院(NATIONAL RADIO RESEARCH AGENCY:RRA)の認証を通過した。

認証番号はR-C-LGE-MCR910N。

LM-R910Nは未発表端末の型番である。

国立電波研究院は韓国の政府機関で、韓国で携帯電話などを販売する場合は国立電波研究院の認証の取得が必要となる。

機器名称は5G NR移動通信用無線設備の機器(3.5GHz)(陸上移動局の送受信装置)と記載されている。

第5世代移動通信システム(5G)の要求上限を満たすために規定された無線方式であるNR方式に対応することが分かる。

また、NR方式の周波数はサブ6GHz帯の3.5GHz帯に対応する。

韓国の移動体通信事業者(MNO)としてはSK Telecom、KT Corporation、LG U+として事業を行うLG Uplusが3.5GHz帯でNR方式を導入している。

NR BandはいずれもFR1のn78であるため、少なくともn78に対応することが分かる。

製造国はベトナムと記載されており、LG Electronicsの子会社でベトナムのLG Electronics Vietnam Hai Phongがベトナムのハイフォン市で所有および運営する工場で製造する。

これまでに、Bluetooth SIGの認証も通過している。

Bluetooth SIGの認証では製品名がLG Rollableと記載されており、LM-R910NはLG Rollableの型番に該当することが分かっていた。

LG Rollableは巻き取り式のディスプレイとなるローラブルディスプレイを採用したスマートフォンで、詳細な仕様や具体的な発売時期などは不明である。

ただ、LG Electronicsは2021年4月5日に理事会を開催し、携帯電話事業を担当するMC (Mobile Communications)事業本部の営業停止を承認した。

MC事業本部は2021年7月31日までにスマートフォンをはじめとした携帯電話の製造や販売を終了し、MC事業本部を閉鎖してグローバルで携帯電話事業から撤退する。

したがって、LM-R910NはLG Electronicsが携帯電話事業からの撤退を発表した日に国立電波研究院の認証を通過したことになる。

LG Electronicsは携帯電話事業から撤退することを正式に決定したため、LG Rollableの製品化に関しては不透明である。

LG Electronicsは移動体通信事業者など取引先と約束した携帯電話を供給するために2021年5月末までは携帯電話の製造および納入を継続する計画であるため、2021年4月5日をもって未発表端末の開発を完全に停止するとは限らない。

国立電波研究院

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