VEONがパキスタンの携帯電話事業者Jazzの完全子会社化を完了
- 2021年04月16日
- 海外携帯電話
オランダを拠点とする英領バミューダ諸島のVEONはパキスタンの移動体通信事業者(MNO)でJazzとして展開するPakistan Mobile Communicationsの完全子会社化を完了したことを発表した。
VEONは2020年9月28日にPakistan Mobile Communicationsを完全子会社化する計画を発表していたが、2021年3月22日にPakistan Mobile Communicationsの完全子会社化を完了したという。
2020年9月28日の発表では2020年第4四半期中にPakistan Mobile Communicationsの完全子会社化を完了する予定と案内していたため、当初の計画より遅れたことが分かる。
なお、VEONが完全子会社化を完了前のPakistan Mobile Communicationsに対する持分比率はVEONが85%、アラブ首長国連邦(UAE)のDhabi Holdingsが15%で、VEONはPakistan Mobile Communicationsを子会社と位置付けていた。
Dhabi Holdingsは持分の全部をVEONに売却する権利を行使し、VEONが2億7,300万米ドル(約296億7,647万円)で取得した。
Pakistan Mobile CommunicationsはブランドをJazzとしてパキスタン全土で携帯通信サービスを提供している。
パキスタンの首都・イスラマバードのF-8地区に本社が所在する。
最初はパキスタンのSaif Groupと米国のMotorolaの合弁会社として発足した。
しかし、エジプトのOrascom Telecom Holding (OTH)がPakistan Mobile Communicationsを買収し、さらにVimpelComがOrascom Telecom Holdingを買収したため、Pakistan Mobile CommunicationsもVimpelComの傘下となっている。
なお、VimpelComはVEON、Orascom Telecom HoldingはGlobel Telecom Holding (GTH)に社名を変更した。
また、VEONはグループの構造の簡素化および意思決定の迅速化を目的として、Global Telecom Holdingが所有するPakistan Mobile Communicationsを含めたパキスタン、バングラデシュ、アルジェリアの事業をVEONに移管することになった。
VEONは複数の国で移動体通信事業者として携帯通信事業を展開している。
具体的にはパキスタン、バングラデシュ、アルジェリア、ロシア、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス(クルグズスタン)、ジョージア(旧:グルジア)、ウクライナで携帯通信通信を行う。
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