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レバノンのAlfaがスマホ販売を再開、Galaxy A21sが約21万円も



レバノンの移動体通信事業者(MNO)でAlfaとして展開するMobile Interim Company 1 (MIC1)はスマートフォンの販売を再開したことが分かった。

Mobile Interim Company 1は2020年にスマートフォンの販売を停止していたが、2021年4月上旬までにスマートフォンの販売を再開した。

Mobile Interim Company 1がスマートフォンの販売を停止していた背景にはレバノンの経済状況が関連している。

すべてのメーカーがレバノン国内ではスマートフォンを製造しておらず、レバノンで販売するスマートフォンはすべて輸入となる。

スマートフォンの輸入には米ドル(USD)を使用するほか、レバノンでは法定通貨のレバノンポンド(LBP)に加えて米ドルも一般的に通用しており、Mobile Interim Company 1は原則として米ドルのみを受け入れてきた。

ただ、レバノンでは経済状況の悪化に伴う外貨不足を受けて、レバノン政府は2019年秋以降から米ドルの引き出しや国外への送金、米ドルへの両替を制限する措置を発動することになった。

経済状況の悪化はレバノンポンドの通貨安、大幅な物価上昇、大規模な停電などを引き起こし、レバノン全土では在レバノン日本国大使館が注意喚起を行うほどの大規模な抗議行動が連日発生した。

Mobile Interim Company 1はレバノンの状況を考慮してレバノンポンドの受け入れも開始し、スマートフォンの価格表記を米ドルからレバノンポンドに切り替えた。

しばらくはスマートフォンの販売を継続していたが、外貨不足の深刻化に伴いスマートフォンを含めたあらゆる物品の輸入が困難となり、ついにMobile Interim Company 1はスマートフォンの輸入および販売の停止を余儀なくされた。

Mobile Interim Company 1は2021年4月上旬までにスマートフォンの輸入および販売の再開に至り、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy A11およびSamsung Galaxy A21sを取り扱っている。

いずれもエントリークラスのスマートフォンで、付加価値税込の販売価格はSamsung Galaxy A11が2,155,000レバノンポンド、Samsung Galaxy A21sが2,955,000レバノンポンドに設定されている。

レバノン中央銀行(Banque du Liban)の公式相場では1米ドルは1,507.5レバノンポンドで固定しているため、Samsung Galaxy A11が約1,430米ドル(約156,000円)、Samsung Galaxy A21sが約1,960米ドル(約213,000円)となるが、通貨の換算には困難が伴う。

2020年3月のレバノンの債務不履行以降はレバノンポンドの急落が進み、2021年4月時点で非公式な実勢相場では1米ドルが12,300レバノンポンド前後で推移している。

この場合はSamsung Galaxy A11が約175米ドル(約19,000円)、Samsung Galaxy A21sが約240米ドル(約26,000円)となるが、あくまでも非公式であることに留意しておきたい。

また、レバノン中央銀行は公式相場を変更していないが、2021年4月に電子送金の相場は1米ドルを3,625レバノンポンドに設定したことが分かっている。

レバノン中央銀行より公式な発表は行われていないが、一般的には実質的な通貨切り下げと認識されており、この場合はSamsung Galaxy A11が約594米ドル(約65,000円)、Samsung Galaxy A21sが約815米ドル(約89,000円)に相当する。

公式相場を適用した場合はとてもエントリークラスのスマートフォンとは思えない金額となり、題名に掲載しながら大変恐縮ではあるが、実際の適用状況を考慮しても換算することに大きな意味はあまりないと考えている。

レバノンの経済状況は各種報道で伝えられる機会も少なくないが、事実としてスマートフォンの輸入および販売にも影響を与えていることを認識しておきたく、とりあえずこれを伝えたい。

また、Mobile Interim Company 1は過去にはハイエンドのスマートフォンも販売していたが、エントリークラスのスマートフォン以外は取り扱いが難しい状況とも理解できる。

ほかにレバノンの経済状況はモバイルネットワークの維持にも影響を与えている。

老朽化したレバノンの発電所はレバノン国内の需要を満たせる能力を持たず、電力や燃料の輸入も困難な状況で、レバノン国内では1日あたり3時間から24時間、首都・ベイルート市でも1日あたり数時間から10時間前後に達する長時間の停電が頻繁に報告されている。

2019年時点でレバノン全土の基地局のうち高信頼な電源を備えた基地局は全体の15%にとどまる中で、基地局の稼働を維持するために必要な電力の確保が困難となった。

このような状況で、一部の地域では基地局が停止したことも判明している。

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