LGが2021年Q1の業績を発表、撤退決定のスマホ事業は24四半期連続赤字
- 2021年04月29日
- Android関連
韓国のLG Electronics (LG電子)は2021年第1四半期の業績を発表した。
2021年3月31日に終了した3ヶ月間となる2021年第1四半期の連結売上高は売上高は前年同期比27.7%増の18兆8,095億韓国ウォン(約1兆8,506億1,949万円)で、四半期ベースでは過去最高となった。
当期純利益は前年同期比7.6%増の1兆1,691億韓国ウォン(約1,150億2,039万円)である。
世界各地で製品の販売が好調で、特に欧州および北米でテレビ、韓国、欧州、北米で生活家電の好調が続き、業績の伸長に大きく貢献したという。
業績の発表に伴い事業本部別の業績も公開している。
これにより、スマートフォンをはじめとした携帯端末の企画、設計開発、製造、販売などを行うMC (Mobile Communications)事業本部の業績が判明した。
MC事業本部の売上高は前年同期比0.01%増の9,987億韓国ウォン(約982億5,216万円)で、全体のわずか5.3%にとどまる。
LG Electronicsの業績報告では5つの事業本部に分類しており、MC事業本部は5つの事業本部の中で最も規模が小さい。
また、MC事業本部の営業損失は前年同期比17.8%増の2,801億韓国ウォン(約275億5,625万円)となり、前年同期比で赤字幅が拡大する結果となった。
2021年第1四半期まで24四半期も連続で赤字を記録し、四半期ベースでも6年間で1度も黒字化できていないことになる。
業績の発表と同時にMC事業本部の2021年第1四半期の成果および2021年第2四半期の展望も案内している。
2021年第1四半期の成果に関しては、スマートフォンの主要な新機種を発売していないため、既存機種を中心に事業を展開し、事業運営の方向の見直しに伴い経営資源の投入は最小限に抑えた。
しかし、フラッグシップとして展開する高価格帯の機種は販売台数が減少し、中低価格帯の機種を中心に展開したため、販売価格が低下して赤字幅が拡大する要因のひとつとなった。
2021年第2四半期の展望に関しては、事業を終了する。
2021年7月末をもってMC事業本部のすべての営業活動を終了することが決定している。
すでに販売したスマートフォンのサポートは提供を継続するが、原則としてMC事業本部の従業員はほかの部門や関係会社に異動する予定である。
LG Electronicsは2020年第4四半期および2020年通期の業績説明会において、MC事業本部の運営の方向を綿密に検討していることを公表していた。
検討の結果、MC事業本部の営業活動を停止することで決定し、2021年4月5日に韓国の首都・ソウル特別市で開催した理事会で正式に承認した。
そのため、2020年7月末をもって約26年間にわたり展開してきた携帯端末事業を終了する。
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