楽天モバイルと富士通、オープンRANソリューションの共同開発と国際展開で連携
- 2021年05月19日
- Rakuten-総合
Rakuten Mobile (楽天モバイル)およびFUJITSU (富士通)はO-RANの技術仕様に準拠したオープンRANソリューションの共同開発に関して覚書を締結したと発表した。
合意に基づきRakuten Mobileが開発する完全仮想化されたクラウドネイティブなモバイルネットワークプラットフォームであるRakuten Communications Platform (RCP)へFUJITSUが提供するO-RANの技術仕様に準拠した第4世代移動通信システム(4G)および第5世代移動通信システム(5G)向け無線装置(RU)のインテグレーションを実施する計画である。
また、オープンRANソリューションの国際展開を目指し、市場を先導する革新の創出を推進すると表明している。
Rakuten Mobileが開発するRakuten Communications Platformは世界中の通信事業者などが安全でオープンなモバイルネットワークを迅速、低廉、容易に構築および展開できるクラウドネイティブなモバイルネットワークプラットフォームである。
エンドツーエンドで仮想化されたクラウドネイティブなネットワーク技術と提携企業の技術を組み合わせて開発を進めている。
提携企業の技術には提携企業が提供する通信事業者向けのアプリケーションおよびソフトウェア、ネットワーク運用システム(OSS)、ビジネス支援システム(BSS)、エッジコンピューティング、仮想化ネットワークの管理機能などRakuten Mobileのネットワークを構成する機能が含まれる。
FUJITSUはRakuten Mobileが日本国内でモバイルネットワークを構築するために様々な評価試験やハードウェアの品質検証試験などを実施しており、すでにRakuten Communications Platformの開発では品質確保に貢献している。
Rakuten MobileとFUJITSUが連携することで、高品質な4Gおよび5G向け無線装置の無線アクセスネットワーク(RAN)ポートフォリオをRakuten Communications Platformに拡充し、Rakuten MobileとFUJITSUの取り組みをさらに強化するという。
O-RANの技術仕様はオープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)の仕様策定を推進する標準化団体であるO-RAN Allianceで策定された技術仕様となる。
O-RANの技術仕様を採用することで、O-RANの技術仕様に準拠した異なるベンダの無線装置と基地局制御装置を組み合わせることができる。
そのため、柔軟なモバイルネットワークの構築の実現が期待される。
なお、Rakuten MobileおよびFUJITSUはいずれもO-RAN Allianceに加盟している。
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