Pocket WiFi 5G (A101ZT/A102ZT)がFCC通過、SoftBankとY!mobile向けか
- 2021年05月31日
- SoftBank-ZTE
SoftBank Corp.向けの中国のZTE (中興通訊)製のNR/LTE/W-CDMA端末「A001ZT」および「A102ZT」が2021年5月30日付けで米国の連邦通信委員会(Federal Communications Commission:以下、FCC)の認証を通過した。
FCC IDはSRQ-A101ZT。
モバイルネットワークはLTE (FDD) 1900(B2)/1700(B4)/ 700(B12/B17) MHz, LTE (TDD) 2500(B41) MHz, W-CDMA 1900(II)/1700(IV) MHzで認証を受けている。
無線LANの周波数でも認証を通過している。
無線LANの規格はIEEE 802.11a/b/g/n/ac/axに対応しており、2.4GHz帯および5GHz帯を利用できる。
A101ZTおよびA102ZTは未発表端末の型番である。
製品種別はモバイル無線LANルータで、型番規則からSoftBank Corp.向けと分かる。
FCCでは実機の外観および内部の画像、ラベル、取扱説明書の一部が公開されている。
内部の画像から通信モデムはQualcomm Snapdragon X55 5G Modem-RF Systemを採用している。
アンテナの配置も掲載しており、NR (FR1, FDD) 1800(n3)/700(n28) MHz, NR (FR1, TDD) 3700(n77)/3500(n78) MHz, LTE (FDD) 2100(B1)/1900(B2)/1800(B3)/ 1700(B4)/1500(B11)/900(B8)/ 700(B12/B17/B28) MHz, LTE (TDD) 3500(B42)/2500(B41) MHz, W-CDMA 2100(I)/1900(II)/ 1700(IV)/900(VIII) MHzに対応したアンテナを搭載する。
なお、最終的な製品においてすべての周波数が有効とは限らない。
電池パックは取り外しが可能なリチウムイオン電池で、容量は5900mAhとなっている。
ラベルには特定無線設備の技術基準適合証明等のマーク(以下、技適マーク)が表示されており、技適マークに併記される電波法に基づく工事設計認証番号は020-210017、電気通信事業法に係る端末機器の種類と記号に沿った設計認証番号はD210007020である。
取扱説明書から第5世代移動通信システム(5G)に対応しており、SIMカードはシングルSIMで、サイズはNano SIM (4FF)サイズとなることが確定している。
5GのNR方式には対応するが、ミリ波の周波数には非対応となる見込みで、価格を抑えた5Gに対応したモバイル無線LANルータとして展開すると思われる。
A101ZTのヴァリアントとしてA102ZTの型番が記載されており、A101ZTおよびA102ZTは電気的に共通となる。
これまでに、電気的に共通な端末でSoftBank Corp.向けの2種類の型番が存在する場合、SoftBankおよびY!mobileで展開する事例が多い。
そのため、SoftBankおよびY!mobileで展開するモバイル無線LANルータになると推測している。
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