スイスのSunrise UPC、UPC Mobileを自社回線に移行へ

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スイスの移動体通信事業者(MNO)かつ仮想移動体通信事業者(MVNO)であるSunrise UPCは2021年6月15日よりUPC Mobileを自社回線に順次移行すると発表した。

Sunrise UPCは移動体通信事業者としてSunriseの携帯通信サービスを提供するほか、仮想移動体通信事業者としてUPC Mobileの携帯通信サービスを提供している。

UPC Mobileでは2019年1月よりスイスの移動体通信事業者であるSwisscom (Switzerland)の回線を使用しているが、2021年6月15日より数週間をかけて段階的にSunrise UPCの自社回線に順次移行するという。

自社回線への移行は280,000件のすべてのUPC Mobileの加入者が対象となる。

自動的に自社回線に移行するため、加入者が手続きなどを行う必要はない。

Sunrise UPCはUPC SwitzerlandとSunrise Communicationsの合併を実行したことで誕生した。

スイスでは米国のLiberty Globalが子会社で事業会社のUPC Switzerlandを通じて事業を展開し、Sunrise Communications Groupが子会社で事業会社のSunrise Communicationsを通じて事業を展開してきた。

いずれもスイスで携帯通信事業も展開し、UPC SwitzerlandがUPC Mobileの携帯通信サービス、Sunrise CommunicationsがSunriseの携帯通信サービスを提供していた。

しかし、Liberty Globalは2020年8月12日付けでSunrise Communications Groupを買収することで関係者間で合意に達し、2020年11月12日付けでSunrise Communications Groupの買収を完了した。

Liberty GlobalはSunrise Communications Groupの買収を完了後にスイスの事業会社であるUPC SwitzerlandとSunrise Communicationsの合併を実行することになった。

UPC SwitzerlandとSunrise Communicationsの合併の完了に伴い社名を2021年5月1日付けでSunrise UPCに変更したため、2021年5月1日以降はSunrise UPCがSunriseとUPC Mobileの携帯通信サービスを提供する状況となっている。

当初はUPC SwitzerlandがSwisscom (Switzerland)の回線を使用した仮想移動体通信事業者としてUPC Mobileの携帯通信サービスを提供していたが、移動体通信事業者であるSunrise Communicationsと合併を完了したことで、Swisscom (Switzerland)の回線からSunrise Communicationsの回線に移行することになる。

なお、Sunrise UPCはSunrise Communicationsの時代に第5世代移動通信システム(5G)を商用化しており、世界でも早い段階で5Gを商用化した移動体通信事業者のひとつである。

世界では6番目、スイスおよび欧州では2番目に5Gを商用化した。