香港特別行政区の3 Hong Kong、9月30日に2Gを終了
- 2021年07月31日
- 海外携帯電話
香港特別行政区を拠点とする英領ケイマン諸島のHutchison Telecommunications Hong Kong Holdings (和記電訊香港控股:HTHKH)の完全子会社で香港特別行政区の移動体通信事業者(MNO)であるHutchison Telephone (和記電話)は第2世代移動通信システム(2G)の提供を2021年9月30日に終了すると発表した。
2Gの加入件数は全体の0.1%までに低下しているため、慎重な検討を経て2021年9月30日をもって2Gの提供を終了することになった。
2Gの加入者には第4世代移動通信システム(4G)や第5世代移動通信システム(5G)に移行するよう求めており、個人顧客に対しては2020年末から段階的に4Gや5Gに移行するよう通知してきたという。
そのため、全体的には2Gの加入者は少数に減少しており、4Gや5Gに移行していない2Gの加入者の大半は法人顧客となっている。
2021年9月30日までは従来通りに2Gを利用できるが、個人顧客および法人顧客の双方を対象として2Gの加入者には円滑に4Gや5Gに移行できるよう支援すると案内している。
2Gの通信方式はGSM方式を採用しており、周波数は900MHz帯および1.8GHz帯を使用する。
2020年12月31日の時点で900MHz帯の帯域幅と満期は10MHz幅が2026年、16.6MHz幅が2021年、1.8GHz帯は23.2MHz幅が2021年となっていた。
900MHz帯の16.6MHz幅は満期を2020年11月から2021年1月に延長のうえ、帯域幅を10MHz幅に変更して15年間の更新が認められた。
1.8GHz帯は2021年9月に満期を迎えるが、帯域幅を30MHz幅に変更して15年間の更新が許可される予定である。
そのため、900MHz帯は10MHz幅を2026年、10MHz幅を2036年、1.8GHz帯は30MHz幅を2036年まで使用できる。
なお、表記の帯域幅はすべて上下合計の帯域幅となる。
2Gで使用する900MHz帯と1.8GHz帯は最長で2036年まで使用できることになるが、2Gの終了後は高度な技術を導入するとして4Gおよび5Gで活用する方針を示している。
4GとしてはLTE方式、5GとしてはNR方式を導入することになる。
ただ、それぞれの周波数で導入する通信方式など詳細な計画は公表していない。
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