楽天がドイツでモバイルネットワークを構築へ、1&1がRCPを採用
- 2021年08月05日
- Rakuten-総合
Rakuten Group (楽天グループ)およびドイツの1&1はドイツで第4のモバイルネットワークを構築するために長期的な協力を行うことで合意したと発表した。
オープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)技術に基づく完全仮想化モバイルネットワークを欧州で初めて構築する計画である。
1&1はRakuten Groupの完全子会社で移動体通信事業者(MNO)であるRakuten Mobile (楽天モバイル)が開発を進めるRakuten Communications Platform (RCP)を包括的に採用することになる。
そのため、特定のベンダに固定されることなく、柔軟に完全仮想化モバイルネットワークを構築できるという。
Rakuten Mobileは2020年4月8日に移動体通信事業者として携帯通信サービスを正式に商用化した。
Rakuten MobileではRakuten Communications Platformを採用し、オープンRAN技術に基づくクラウドネイティブな完全仮想化モバイルネットワークを構築している。
Rakuten Mobileのモバイルネットワークの構築を通じて取得した知見を活用し、1&1のモバイルネットワークの構築を支援する。
具体的にはRakuten Groupは1&1の既存のネットワーク機器の構築を引き継ぎ、モバイルネットワークのパフォーマンスの向上を図る。
また、モバイルネットワークの構築では無線アクセスネットワーク(RAN)、コアネットワーク、クラウド、オペレーションに関する様々なソリューションで構成されるRakuten Communications Platformのスタックおよび提携企業のエコシステムを活用するという。
なお、1&1は旧社名が1&1 Drillischであるが、2021年6月に社名を1&1に変更した。
ドイツで第4の移動体通信事業者として新規参入することが決定している。
すでに第5世代移動通信システム(5G)向け周波数を保有する。
ドイツの移動体通信事業者であるTelefonica Germanyとは国内ローミング協定を締結しており、移動体通信事業者として新規参入するための準備を進めている。
商用化の具体的な時期までは案内していないが、モバイルネットワークに関する工事は2021年第4四半期より開始する予定である。
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