チリの携帯電話事業者WOMが5Gを商用化
- 2021年12月23日
- 海外携帯電話
チリの移動体通信事業者(MNO)であるWOMは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2021年12月16日より5Gの提供を開始している。
チリ全土で広範に5Gを整備しているが、詳細は公表しておらず、改めて案内する予定である。
5Gの無線方式はNR方式を採用する。
無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。
NR方式を導入した周波数も公表していないが、5G向け周波数としてはサブ6GHz帯で700MHz帯の10MHz幅*2、1.7GHz帯の15MHz幅*2、3.5GHz帯の50MHz幅、ミリ波(mmWave)で26GHz帯の400MHz幅を取得した。
ただ、チリでは26GHz帯の5Gに対応した携帯端末を正規に販売していないため、700MHz帯、1.7GHz帯、3.5GHz帯のいずれかまたは全部を使用すると思われる。
チリ全土で広範に5Gを整備しているほか、サブ6GHz帯の周波数でも3.5GHz帯ではカバレッジの確保が容易ではないため、少なくともカバレッジの確保のために700MHz帯または1.7GHz帯は使用していると推測できる。
NR Bandは700MHz帯がFR1のn28、1.7GHz帯がFR1のn66、3.5GHz帯がFR1のn78に該当する。
通信設備は中国のHuawei Technologies (華為技術)を中心に使用しており、引き続き5Gでも採用するが、5GではスウェーデンのEricssonおよびフィンランドのNokia Solutions and Networksも採用することになった。
チリでは2021年12月16日にWOMを含めた3社の移動体通信事業者が同時に5Gを商用化した。
3社がチリで最初に5Gを導入した移動体通信事業者となった。
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