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ブータン国営のBhutan Telecomが5Gを商用化



ブータンの移動体通信事業者(MNO)であるBhutan Telecomは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。

2021年12月27日より5Gの提供を開始している。

まずはブータンの首都でティンプー県の県都でもあるティンプー市、パロ県の県都・パロ市、チュカ県の県都・プンツォリン市の一部が5Gの提供エリアとなる。

当初は中国のvivo Mobile Communication (維沃移動通信)製のスマートフォンが5Gに対応しており、vivo X60 Pro、vivo X60 Pro+、vivo V20 Pro、vivo V21e 5Gの4機種で5Gを利用できる。

5Gに対応した携帯端末は限定的であるが、順次拡大する予定である。

韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)とは高度な段階で協議が進行しており、5Gの商用化から2~3ヶ月以内にはSamsung Electronics製のスマートフォンが5Gに対応する見込みという。

また、米国(アメリカ)のApple製のスマートフォンは2022年9月までに5Gに対応する見込みと案内している。

5Gの無線方式はNR方式を採用しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成である。

将来的にはスタンドアローン(SA)構成も導入する計画であるが、SA構成を導入する具体的な時期までは確定していない。

5Gの通信速度は理論値が下り最大1.5Gbpsで、通信環境が良好な場所では実測で1Gbpsを超える場合があるという。

通信設備はスウェーデンのEricssonより調達している。

Bhutan Telecomはブータン政府の商業投資部門として機能するブータンのDruk Holding and Investmentsの完全子会社で、国営の移動体通信事業者である。

ブータンには2社の移動体通信事業者が存在しており、Bhutan Telecomは2番目に5Gを商用化した。

南アジアの国としてはブータンおよびモルディブの移動体通信事業者は全社が5Gを導入したことになる。

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