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KDDIがSA構成の5Gを商用化



KDDIは第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式でスタンドアローン(SA)構成を商用化した。

NR方式の無線アクセスネットワーク(RAN)構成としてはノンスタンドアローン(NSA)構成およびSA構成が規定されている。

KDDIは2020年3月26日にNSA構成でNR方式を導入して5Gを商用化したが、2022年2月21日にはSA構成を導入しており、まずは法人顧客にSA構成の5Gを提供する。

第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するNSA構成はOption 3xで運用し、コアネットワークは4G向けのEPCを使用している。

NSA構成ではアンカーバンドとして機能するLTE方式に常時接続が必須で、待機時はアンカーバンドのLTE方式に接続し、データ通信時にE-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)が機能してLTE方式とNR方式で同時通信することになる。

広い帯域幅を使用した場合に5Gの特徴のひとつである超高速大容量(eMBB)を実現できる。

NR方式が単独で動作するSA構成はOption 2で運用しており、コアネットワークは新たに導入した5G向けの5GCを使用する。

SA構成では超高速大容量に加えて高信頼低遅延(URLLC)、多数同時接続(mMTC)、ネットワークスライシングなどの新たな特徴や機能の実装が可能となる。

5Gの特徴は超高速大容量に限らず、超高速大容量以外の5Gの特徴や機能もSA構成で実現できることになる。

そのため、従来は有線回線を使用する産業用途などでSA構成の5Gを導入すると、無線化による業務効率化などが期待できる。

AbemaTVが運営するABEMAと共同でSA構成の5Gを活用した映像の中継に取り組んでおり、東京都渋谷区に所在するAbema Towersの1階の公開スタジオにSA構成の5Gで映像を伝送できる環境を構築した。

ネットワークスライシングを活用してABEMAと中継用のネットワークと一般のネットワークを論理的に分離することで、ほかの通信の影響を受けずに安定した中継に必要な通信品質を確保するという。

5Gの提供エリアの一部でSA構成を導入しており、法人顧客の要望に応じてSA構成に対応する。

料金はKDDI法人営業担当者や法人お客さまセンターに問い合わせるよう案内している。

日本でSA構成を商用化した携帯電話事業者はKDDIが3社目となる。

KDDI

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