トンガの携帯電話事業者が本島などでインターネット完全復旧、海底ケーブル修理完了
- 2022年02月23日
- 海外携帯電話
トンガの移動体通信事業者(MNO)であるDigicel (Tonga)はトンガの本島であるトンガタプ島などでインターネットが完全に復旧したと発表した。
2022年2月22日にトンガのトンガタプ島およびエウア島でインターネットが完全に復旧したため、トンガタプ島およびエウア島のすべての顧客がインターネットを利用できると案内している。
トンガでは2022年2月22日に発生した大規模な海底火山の噴火の影響で、トンガとフィジーの間で敷設した国際的な海底ケーブルで1か所、トンガタプ島とヴァヴァウ諸島の間で敷設したトンガ国内の海底ケーブルで1か所、合計すると2か所で海底ケーブルの破損が確認された。
トンガに接続する唯一の国際的な海底ケーブルがトンガとフィジーの間で敷設した海底ケーブルであるため、国際電話、国際SMS、インターネットを含めた国際通信が全面的に停止することになった。
Digicel (Tonga)は暫定的な措置として衛星を活用して2022年1月19日に国際電話、2022年1月27日にインターネットを復旧したが、衛星では容量が需要に対して十分に確保できないため、事前に完全な復旧は海底ケーブルの修理後となることを明確化していた。
まずは国際的な海底ケーブルの修理を完了したため、トンガタプ島およびエウア島ではインターネットを完全に復旧した。
ただ、トンガ国内の海底ケーブルは修理を完了しておらず、ヴァヴァウ諸島では引き続きインターネットを利用できない状況が続いている。
トンガには2社の移動体通信事業者が存在する。
Digicel (Tonga)のほかに国営のTonga Communications Corporation (TCC)がUCall Tongaとして携帯通信事業を展開している。
Tonga Communications Corporationも暫定的な措置として衛星を活用して国際通信を復旧したが、容量を考慮して2022年2月1日より5時から17時まではインターネットを停止して国際電話を提供し、17時から翌日の5時までは国際電話を提供してインターネットを提供してきた。
なお、表記の時間はすべてトンガ時間である。
近くTonga Communications CorporationもDigicel (Tonga)と同様に国際通信を完全に復旧すると思われる。
スポンサーリンク