NTTドコモ向け電気興業製5G基地局が技適通過
- 2022年04月10日
- docomo-総合
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。
NTT DOCOMOが申請した基地局「BS3201形BDEEX(F)BS4001形34L4CSRU(DK)-3.4G基地局装置」、「BS3201形BDEEX(N)BS4001形34L4CSRU(DK)-3.4G基地局装置」、「BS3201形BDEEX(F)BS4001形34L4CRRU(DK)-3.4G基地局装置」、「BS3201形BDEEX(N)BS4001形34L4CRRU(DK)-3.4G基地局装置」が2022年3月3日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。
工事設計認証番号はそれぞれ順番に001-A19191、001-A19192、001-A19193、001-A19194である。
すべて特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備で、サブ6GHz帯のTDDの5G-NR用基地局に該当する。
申請者や特定無線設備の種別からNTT DOCOMO向けの第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式の基地局と分かる。
周波数と帯域幅は3440~3480MHzの40MHz幅もしくは3440~3520MHzの80MHz幅で運用できる。
いずれもNTT DOCOMOが割当を受けた周波数で、3480~3520MHzは第4世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設計画の認定に伴い割当を受けた3.5GHz帯、3440~3480MHzは第4世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画の認定に伴い割当を受けた3.4GHz帯である。
3.4GHz帯と3.5GHz帯ともに4Gの無線方式であるLTE方式で使用しているが、2022年春よりNR方式に順次転用する。
機器名称から基地局を構成する無線装置(Radio Unit:RU)の製造元を判断できる。
括弧内の略号が製造元を意味し、DKはDKK (電気興業)と考えられる。
なお、無線装置は低出力のSRUと高出力のRRUを用意しており、SRUはスモールセル向け無線装置の小型低出力張出し無線装置(low power Small Radio Unit)、RRUはマクロセル向け無線装置の張出し無線装置(Regular power Radio Unit)である。
DKKは2021年4月1日付けのリリースを通じて5Gの無線装置をNTT DOCOMOに対して2021年度後半に納入を開始すると発表しており、DKKがNTT DOCOMOにNR方式の無線方式を納入することは確定していた。
NTT DOCOMOが開設する3.4GHz帯および3.5GHz帯の5Gの基地局ではDKK製の無線装置が登場することになる。
これまで、DKKはNTT DOCOMOにアンテナを供給した実績はあるが、無線装置は初めて供給する。
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