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JR東日本が5G基地局の技適を取得、NTTドコモの周波数を使用



総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを取得した機器の情報を更新した。

East Japan Railway Company (東日本旅客鉄道:JR東日本)製の基地局「ART3702」が2022年7月26日付けでDSP Researchを通じて工事設計認証を取得したことが分かった。

工事設計認証番号は003-220190である。

特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備であるため、TD-5G-NR(サブ6GHz帯)用基地局に該当する。

帯域幅は100MHz幅、中心周波数は3650.01MHz、出力は2~4Wで通過している。

周波数は3600~3700MHzを使用するため、NTT DOCOMOが総務省より第5世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設計画の認定に伴い割当を受けた周波数のひとつであることが分かる。

NTT DOCOMOが第5世代移動通信システム(5G)の無線方式としてNR方式を導入し、NR BandはFR1のn78として運用する周波数である。

広い帯域幅を確保した5G向け周波数であるため、高速通信を実現できる。

JR東日本はNTT DOCOMOの3.7GHz帯の5Gに対応した基地局の工事設計認証を取得したことになる。

基本的にNTT DOCOMOが商用で使用する5Gの基地局は共有するものを除いてNTT DOCOMOが認証取扱業者として工事設計認証を取得するが、ART3702はJR東日本が認証取扱業者となっている。

無線方式に関係なくJR東日本が認証取扱業者として基地局の工事設計認証を取得した事例は初めてで、5Gの基地局の工事設計認証を取得した背景は定かではない。

ただ、NTT DOCOMOの周波数を使用するため、NTT DOCOMOとJR東日本が連携した5Gに関する取り組みで使用することは確実である。

NTT DOCOMOとJR東日本は新幹線などの高速鉄道で5Gをはじめとした携帯通信環境や付加価値の高い移動空間の整備に向けて共同で取り組んでいる。

これまでに、新幹線試験電車のALFA-Xで5Gによる通信に成功するなど協業の実績がある。

NTT DOCOMOとJR東日本は5Gに関する取り組みで協力を継続すると思われる。

総務省

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