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NTTドコモが5G SAでNR-DCとFR1の上り2MIMOを導入、上りも1Gbps超に



NTT DOCOMOは2022年8月24日に5G SAでNRデュアルコネクティビティ(NR-DC)を商用化した。

5G SAは第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定された無線方式であるNR方式の無線アクセスネットワーク(RAN)構成のひとつであるスタンドアローン(SA)構成のOption 2に準拠する。

2021年12月13日より法人顧客を対象としてデータ通信端末と合わせて5G SAを提供してきたが、2022年8月24日には個人顧客およびスマートフォン向けにも5G SAの提供を開始しており、同時に使用する周波数を追加してNR-DCも導入することになった。

当初、5G SAではサブ6GHz帯(Sub6)の3.7GHz帯および4.5GHz帯の周波数を使用できたが、2022年8月24日からはミリ波(mmWave)の28GHz帯の周波数も使用できる。

NR Bandは3.7GHz帯がFR1のn78、4.5GHz帯がFR1のn79、28GHz帯がFR2のn257となる。

5G SAの通信速度はn78もしくはn79の1搬送波を使用して下り最大1.7Gbps/上り最大143Mbpsで提供してきたが、NR-DCを導入して下り最大4.9Gbps/上り最大1.1Gbpsに高速化した。

NR-DCの組み合わせはDC_n78A-n257IもしくはDC_n79A-n257Iで、サブ6GHz帯とミリ波の周波数で同時通信することになる。

帯域幅はFR1が100MHz幅の1搬送波、FR2が1搬送波あたり100MHz幅でキャリアアグリゲーション(CA)の適用によって連続した4搬送波を使用する。

2022年8月24日時点で5G SAでは必ずFR1が優先の搬送波となるため、n257が優先の搬送波として動作することはない。

下りの通信速度はFR1で4×4 MIMOと256QAM、FR2で2×2 MIMOと256QAMを適用して最大4.9Gbps、上りはFR1で2×2 MIMOと256QAM、FR2で2×2 MIMOと64QAMを適用して最大1.1Gbpsとなる。

NR-DCの導入に伴い上りの通信速度も1Gbpsに達した。

新たにFR1で上りの2×2 MIMOを実装しており、FR1の上りで2×2 MIMOに対応しない場合は同一のNR-DCの組み合わせで通信速度が上り最大1Gbpsとなる。

表記の通信速度はすべて技術規格上の理論値であることに留意しておきたい。

NR-DCは2022年8月24日時点でSHARP製のAQUOS R7 SH-52Cが対応する。

韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のGalaxy S22 SC-51CおよびGalaxy S22 Ultra SC-52Cは2022年8月末以降、Sony製のXperia 1 IV SO-51Cは2022年9月以降にソフトウェアのアップデートを実施して対応する予定である。

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