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フィリピンでSIMカード登録を義務化、旅行者は30日間限定に



フィリピンでSIMカードの利用に登録を義務化する法案が成立した。

これにより、フィリピンでSIMカードを利用する場合は氏名などの各種情報の登録が必要となる。

フィリピンでは2022年10月10日にフェルディナンド・マルコス・フィリピン共和国第17代大統領が共和国法11934号(SIMカード登録法)に署名したことで共和国法11934号が成立しており、2022年6月30日に新政権が誕生してから初の新法の制定となった。

登録はポストペイド回線とプリペイド回線の両方を対象とするが、すでにポストペイド回線の場合は月額両人の定期的な請求のために登録を実施している。

そのため、基本的には従来は登録を不要としたプリペイド回線が影響を受ける。

新規にSIMカードを利用する場合は契約時に登録が必要で、既存のSIMカードは施行日から180日以内に登録を完了する必要がある。

期限内に登録を完了していない既存のSIMカードは無効化されることになる。

登録には本人確認書類の提示が必要で、旅券などを本人確認書類として使用できる。

フィリピン国民以外の場合は氏名、国籍、旅券番号、フィリピン国内の滞在場所を登録するほか、短期滞在の旅行者の場合は旅券に加えて航空券などのフィリピンから出国するための交通機関の交通券も提示を求められる場合がある。

また、短期滞在の旅行者が使用するSIMカードは有効期間が30日間に制限される。

フィリピンで移動体通信事業者(MNO)として展開する携帯電話事業者は加入件数で最大手のGlobe Telecom、NTT DOCOMOが資本参加するSmart Communications、2021年3月8日に新規参入したDITO Telecommunityの3社である。

2022年6月30日時点の仮想移動体通信事業者(MVNO)に卸提供する回線も含めた携帯通信サービスの加入件数はGlobe Telecomが87,410,539件、Smart Communicationsが69,398,133件、DITO Telecommunityが9,645,786件で、合計は166,454,458件に達する。

このうち、プリペイド回線はGlobe Telecomが84,862,001件で97.1%、Smart Communicationsが67,365,162件で97.1%、DITO Telecommunityが9,645,786件で100%を占めており、合計は161,872,949件で97.2%と大半がプリペイド回線となっている。

参考までに、加入件数の占有率はGlobe Telecomが52.5%、Smart Communicationsが41.7%、DITO Telecommunityが5.8%となる。

登録の詳細な方法は携帯電話事業者各社が案内する予定である。

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