NTTドコモ、近畿地方でn78の80MHz幅の基地局免許を取得
- 2023年01月19日
- docomo-総合
NTT DOCOMOは近畿地方で3.4-3.5GHz帯の80MHz幅で運用できる第5世代移動通信システム(5G)の基地局の無線局免許を取得したことが分かった。
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が運用する電波利用ホームページで確認できる。
NTT DOCOMOは3.4-3.5GHz帯の80MHz幅で運用できる5Gの基地局の無線局免許を日本各地で順次取得しているが、総務省の近畿総合通信局の管区内では2023年1月10日に初めて取得した。
2023年1月18日までに電波利用ホームページに反映された情報を基準として、近畿総合通信局の管区内では2023年1月10日付けで1局、2023年1月12日付けで1局を取得したことが判明している。
送受信所はそれぞれ奈良県奈良市と京都府八幡市であるため、3.4-3.5GHz帯の80MHz幅で運用できる5Gの基地局は奈良市と八幡市で開設することになる。
いずれも中心周波数は3480MHz、帯域幅は80MHz幅、最大出力は456.2274Wとなっている。
5Gの無線方式はNR方式で、NR BandはFR1のn78として運用する。
3.4-3.5GHz帯は3.4GHz帯と3.5GHz帯を一体で使用する周波数の呼称である。
3.4Ghz帯は第4世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画の認定に伴い割当を受けた3440~3480MHzの40MHz幅で、3.5GHz帯は第4世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設計画の認定に伴い割当を受けた3480~3520MHzの40MHz幅となる。
割当の時期や経緯は異なるが、NTT DOCOMOは結果として3.4GHz帯と3.5GHz帯で連続した80MHz幅を確保したことになる。
3.4GHz帯および3.5GHz帯では第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式を運用してきたが、一部の地域からNR方式の導入を進めている。
1搬送波あたりの帯域幅はLTE方式が最大20MHz幅であるが、NR方式のFR1では最大100MHz幅となっている。
LTE方式は3.4GHz帯で2搬送波、3.5GHz帯で2搬送波、合計で4搬送波を運用してきたが、NR方式は3.4-3.5GHz帯で80MHz幅の1搬送波として運用できる。
3.4-3.5GHz帯のn78の無線装置はDKK (電気興業)および韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)が供給している。
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