NTTドコモ、5Gの通信速度を下り最大6.6Gbpsに高速化へ
- 2023年12月05日
- docomo-総合
NTT DOCOMOは第5世代移動通信システム(5G)の通信速度を下り最大6.6Gbpsに高速化する計画であることが分かった。
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が開催した競争ルールの検証に関するWG(第49回)でNTT DOCOMOが提出した関係者ヒアリング資料から判明している。
NTT DOCOMOは関係者ヒアリング資料で5Gサービスの普及促進に言及しており、これまでは5Gで通信速度の向上に取り組んできたが、2024年度以降には通信速度のさらなる向上およびネットワークスライシングによる多様化する使用事例への対応に取り組むという。
通信速度は下り最大4.9Gbpsから下り最大6.6Gbpsに高速化する計画である。
2024年度は2024年4月1日に開始する12か月間となるため、2024年4月1日以降に高速化することになる。
上りの通信速度は2024年4月1日以降も上り最大1.1Gbpsと案内している。
2022年8月24日から上り最大1.1Gbpsで提供しているが、2024年度以降も変わりないため、上りの通信速度は開示できる高速化の計画がないと考えられる。
NTT DOCOMOは2020年3月25日に日本の移動体通信事業者(MNO)としては初めて5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式に準拠した5Gサービスを商用化した。
当初の通信速度は下り最大3.4Gbpsであるが、2020年9月23日に下り最大4.1Gbps、2020年12月7日に下り最大4.2Gbps、2022年7月15日に下り最大4.9Gbpsに高速化していた。
そのため、NTT DOCOMOの5Gでは下りの通信速度は4度目の高速化を計画しており、商用化の当初から約94%の高速化を実現することになる。
なお、上りの通信速度は商用化の当初が上り最大182Mbpsで、2020年9月23日に上り最大278Mbps、2020年11月4日に上り最大480Mbps、2022年8月24日に上り最大1.1Gbpsとなった。
表記の通信速度は技術規格上の理論値で、実際の通信速度は通信環境によって変動することに留意しておきたい。
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