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台湾の遠傳電信と亞太電信が合併を完了、亞太電信は20年超の歴史に幕



台湾の移動体通信事業者(MNO)であるFar EasTone Telecommunications (遠傳電信:FET)および台湾の移動体通信事業者として存在したAsia Pacific Telecom (亞太電信)は合併を完了した。

2023年12月15日を効力発生日としてFar EasTone Telecommunicationsを存続会社、Asia Pacific Telecomを消滅会社とする吸収合併を実行している。

合併の効力が発生した2023年12月15日の0時(国家標準時間)をもってAsia Pacific Telecomは商用化しており、Asia Pacific Telecomが保有した権利義務の全部はFar EasTone Telecommunicationsが承継したことになる。

Asia Pacific Telecomは2000年5月5日に社名をEastern Broadband Telecommunications (東森寛頻電信)として設立した。

Eastern Broadband Telecommunicationsは子会社として2001年11月23日に設立した台湾のAsia Pacific Broadband Wireless Communications (亞太行動寛頻電信)を通じて第3世代移動通信システム(3G)の免許を取得したため、、携帯通信事業に参入することになった。

Asia Pacific Broadband Wireless Communicationsは2003年7月28日に3Gで携帯通信サービスを商用化しており、移動体通信事業者として新規参入を果たした。

Eastern Broadband Telecommunicationsは2004年6月25日に社名をAsia Pacific Broadband Telecom (亞太固網寛頻)に変更しており、2007年6月1日には内部の再編でAsia Pacific Broadband Telecomを存続会社、Asia Pacific Broadband Wireless Communicationsを消滅会社とする吸収合併を実行したため、携帯通信事業の免許人はAsia Pacific Broadband Telecomとなった。

2007年10月26日には社名をAsia Pacific Telecomに変更しており、2014年12月24日に第4世代移動通信システム(4G)を商用化、2015年12月31日にAsia Pacific Telecomを存続会社、台湾の移動体通信事業者として存在したAMBIT Microsystems (國碁電子)を消滅会社とする吸収合併を実行、2020年10月22日に第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。

2022年2月25日にFar EasTone Telecommunicationsと合併に係る契約を締結しており、2023年1月18日付けで台湾の政府機関である国家通訊伝播委員会(National Communications Commission:NCC)、2023年7月19日付けで台湾の政府機関である公平公益委員会(Fair Trade Commission:FTC)から合併の承認を取得したため、合併に向けた最終的な調整を進めてきた。

2023年12月15日にはFar EasTone Telecommunicationsと合併を完了したため、Asia Pacific Telecomの法人格は登記の完了から約23年7か月で消滅することになった。

Asia Pacific Broadband Wireless Communicationsの時代も含めると携帯通信事業は約20年5か月も継続したことになる。

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