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Bakcellが旧ナゴルノ・カラバフのハンケンディ市に店舗開設、アゼルバイジャンのMNOでは初



アゼルバイジャン共和国の移動体通信事業者(MNO)であるBakcellはハンケンディ市に店舗を開設したと発表した。

ハンケンディ市に所在するカラバフ大学の向かいに店舗を開設しており、2024年1月24日に営業を開始している。

ハンケンディ市はカラバフ地方の主要都市で、ナゴルノ・カラバフ自治州の州都やアルツァフ共和国(ナゴルノ・カラバフ共和国)の首都として機能してきた。

カラバフ地方は長らく帰属問題を抱え、ソビエト連邦の時代にアゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国に帰属するが、アルメニア系住民が自治する行政区画としてナゴルノ・カラバフ自治州が成立した。

ソビエト連邦の崩壊に伴いアゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国はアゼルバイジャン共和国、アルメニア・ソビエト社会主義共和国はアルメニア共和国として独立しており、ナゴルノ・カラバフ自治州は廃止されたが、旧ナゴルノ・カラバフ自治州の大部分とその西部および南部はアルメニア系住民が実効支配してナゴルノ・カラバフ共和国を称する事実上独立状態の地域となった。

なお、ナゴルノ・カラバフ共和国は憲法改正でアルツァフ共和国を正式名称とすることになった。

国際的には国家承認をほぼ得られず、アゼルバイジャン共和国の一部と認識されており、日本国政府の立場もアゼルバイジャン共和国の領土である。

アルツァフ共和国と称する地域は2023年9月19日から2023年9月20日に発生した衝突でアゼルバイジャン共和国が主権回復しており、自治体名はアルメニア語からアゼルバイジャン語の呼称に改め、ステパナケルト市はハンケンディ市となった。

これまで、独自の電気通信番号の割当を受けず、アルメニア共和国の電気通信体系一部となっていた。

独自の移動体通信事業者としてKarabakh Telecomが2002年2月1日から携帯通信事業を開始したが、2023年10月19日の正午頃に通信を利用しづらい状況が発生後は復旧なく事業活動を停止しており、アゼルバイジャン共和国の移動体通信事業者が進出している。

Bakcellはカラバフ地方と東ザンゲズール地方で短期間に携帯通信網を整備することが目標という。

主権回復地で携帯通信網を整備するために2,300万アゼルバイジャンマナト(約20億486万円)を投資しており、ハンケンディ市を含む5市町の居住地域では短期間でカバレッジを確保した。

6市町の人口密集地域では通信設備を搬入して携帯通信網の整備を進めている。

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