韓国で第4の携帯電話事業者を選定、Stage Xが1997年以来の新規参入へ
- 2024年02月02日
- 海外携帯電話
韓国の政府機関で電気通信分野などの規制を司る科学技術情報通信部(Ministry of Science and ICT:MSIT)は28GHz帯の周波数割当対象法人として韓国のStage Xを選定したことが分かった。
科学技術情報通信部は2023年11月20日から2023年12月19日まで移動通信用の周波数割当申請を受け付け、Stage X、韓国のマイモバイルコンソーシアム、韓国のSejong Telecom (世宗テレコム)が周波数割当申請書を提出した。
3社とも適格審査を通過したため、複数の法人が適格審査を通過した場合は周波数オークションで周波数を割当すると規定した周波数割当公告に従い、科学技術情報通信部は周波数オークションを開催することになった。
なお、マイモバイルコンソーシアムは共同事業体のマイモバイルコンソーシアムとして周波数割当申請書を提出したが、適格審査の期間中にMy Mobileとして株式会社化している。
第1段階は2024年1月25日から2024年1月31日の9時から17時50分まで実施したが、落札者を決定できず、2024年1月31日の19時から第2段階を実施して最高額の4,301億韓国ウォン(約473億8,421万円)を提示したStage Xが周波数割当対象法人に決定した。
Sejong Telecomは第1段階の初日に放棄したため、最終的にはStage XとMy Mobileで競うこととなった。
Stage XはSK Telecom、KT Corporation、LG Uplusに次いで韓国で第4の移動体通信事業者となる。
Stage Xと科学技術情報通信部は正式な周波数の割当に向けて手続きを進める。
対象の周波数は700MHz帯と28GHz帯で、周波数の割当日から3年以内に28GHz帯で6,000局の第5世代移動通信システム(5G)の基地局を開設する必要がある。
商用化の時期は確定していないが、韓国では移動体通信事業者の新規参入は1997年10月1日に商用化したKT FreetelおよびLG Telecom以来となる。
KT Freetelは2009年6月1日を効力発生日としてKT Corporationを存続会社、KT Freetelを消滅会社とする吸収合併の実行に伴い消滅した。
LG Telecomは2010年7月1日を効力発生日として社名をLG Uplusに変更したが、法人格は存続している。
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