CK HutchisonとEQT、イタリア通信事業の合弁計画を撤回
- 2024年03月25日
- 海外携帯電話
香港特別行政区を拠点とする英領ケイマン諸島のCK Hutchison Holdings (長江和記実業)の完全子会社で香港特別行政区を拠点とする英領ケイマン諸島のCK Hutchison Group Telecom HoldingsはスウェーデンのEQTと合意していたイタリアにおける通信事業に関する計画を撤回すると発表した。
CK Hutchison Group Telecom HoldingsとEQTは2023年5月12日付けでイタリアにおける通信事業に関する計画を公表していた。
CK Hutchison Group Telecom HoldingsとEQTが主導するEQT Infrastructure VIファンドがイタリアで合弁会社として新会社を設立したうえで、イタリアの移動体通信事業者(MNO)であるWind Treが所有する通信設備と通信事業を移管する方向で協議を進めてきた。
なお、Wind TreはCK Hutchison Group Telecom Holdingsの完全子会社である。
新会社に移管する通信設備には携帯通信用の基地局を構成する無線アクセスネットワーク(RAN)をはじめとする大半のアクティブな電気通信用の通信設備、通信事業には携帯通信事業および固定通信事業が含まれていた。
新会社に対する持分比率はEQT Infrastructure VIファンドが60%、CK Hutchison Group Telecom Holdingsが40%の計画となっていた。
CK Hutchison Group Telecom HoldingsとEQTは合意の有効期限を2024年2月12日に設定していたが、2024年2月12日までに取引を完了できず、取引を中止するとともに計画を撤回することになった。
CK Hutchison Group Telecom Holdingsとしては適切な機会が発生した場合はEQTもしくは他社とイタリアの通信分野で協業の機会を模索するという。
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