楽天シンフォニー、フィリピンのNOW TelecomとOpen RANで協力へ
- 2024年02月27日
- Rakuten-総合
Rakuten Mobile (楽天モバイル)の完全子会社であるRakuten Symphony (楽天シンフォニー)はフィリピンのNOW Telecom Companyとフィリピンにおける5G Open RANパイロット展開のための協力枠組みを確立するための覚書に署名したと発表した。
Rakuten SymphonyとNOW Telecom Companyは契約の条件に基づきフィリピンでOpen RANを開発および展開するために協力する計画である。
NOW Telecom Companyはフィリピンで第4の移動体通信事業者(MNO)として参入する計画で、第5世代移動通信システム(5G)の導入に向けて準備を進めている。
5Gの構築ではOpen RANに対応した通信設備の採用を検討しており、Rakuten SymphonyがOpen RANソリューションやデジタルサービスに係る知見を提供することになる。
なお、NOW Telecom Companyは米国(アメリカ)政府から資金の提供を受けて5Gを整備する。
日本政府、米国政府、在日米商工会議所(American Chamber of Commerce in Japan)、米ASEAN経済協議会(US-ASEAN Business Council)が東京都で開催した第5回インド太平洋ビジネスフォーラムで米国の政府機関である米国貿易開発庁(United States Trade and Development Agency:USTDA)と調印式を行い、米国貿易開発庁を通じて米国政府から資金の提供を受けることが決定した。
マニラ首都圏(メトロマニラ)の通称で知られる国家首都地域(NCR)を中心に5Gの基地局を開設して5Gの試験も開始している。
5Gの無線方式はNR方式を採用しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はスタンドアローン(SA)構成で運用する。
試験用の基地局を構成する無線装置はフィンランドのNokia Solutions and Networksから調達した。
衛星経由の携帯通信も導入を検討しており、Rakuten Mobileも資本参加する米国のAST SpaceMobileの完全子会社で同国のAST & Scienceと協力することで合意している。
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