アルゼンチンのMovistar Argentina、パタゴニア地方でSat2Phoneの試験に成功

Tweet

米国(アメリカ)のLynk Globalはアルゼンチンの移動体通信事業者(MNO)でMovistarとして携帯通信事業を行うTelefonica Moviles ArgentinaおよびスペインのTelefonica Global Solutionsと協力してアルゼンチンでSat2Phoneの試験に成功したと発表した。

詳細な試験の内容は開示していないが、アルゼンチンのパタゴニア地方でSat2Phoneの試験に成功したという。

アルゼンチンでSat2Phoneの試験を実施した事例は初めてとなる。

アルゼンチンは世界で8番目、南米(南アメリカ)で2番目に陸地面積が広い国である。

熱帯雨林やアンデス山脈を含む山岳地帯など地上で携帯通信網の構築が困難な地域も少なくないため、Sat2Phoneは地上で携帯通信網の構築が困難な地域でカバレッジを確保するために有効と期待されている。

IoTで常時接続を確保するためのバックアップ回線としてSat2Phoneを活用することも視野に入れている。

Sat2PhoneはLynk Globalが展開する衛星と携帯端末の直接通信である。

サービスリンクには標準の携帯通信技術を採用するため、既存の携帯端末で利用できる。

Telefonica Moviles ArgentinaおよびTelefonica Global SolutionsはスペインのTelefonicaの完全子会社となる。

Telefonica Moviles Argentinaはアルゼンチンで携帯通信事業を行う事業会社で、Telefonicaは持株会社でスペインのTLH Holdcoを通じてTelefonica Moviles Argentinaを完全所有する。

Telefonica Global SolutionsはTelefonicaが直接的に完全所有しており、国際事業を担当している。