バングラデシュのBanglalinkとTeletalkが国内ローミングの試験、電力事情の悪化で
- 2024年03月29日
- 海外携帯電話
バングラデシュの移動体通信事業者(MNO)であるBanglalink Digital CommunicationsとTeletalk Bangladeshは国内ローミングの試験を行うと発表した。
バングラデシュ各地で国内ローミングの試験を行い、商用化までに課題を抽出および解消する計画である。
国内ローミングの試験は第一段階としてTeletalk Bangladeshのポストペイドプランの加入者が2024年3月26日よりBanglalink Digital Communicationsの携帯通信網で音声通話とSMSを利用できる。
第一段階が完了後にプリペイドプランの加入者やデータ通信も試験の対象に追加することになる。
試験が完了後にBanglalink Digital CommunicationsとTeletalk Bangladeshが国内ローミング協定の締結を行い、国内ローミングを商用化する計画であるが、試験の開始から商用化までは数か月を要する見通しという。
国内ローミングを導入する背景としてバングラデシュの電力事情が関係しており、Teletalk Bangladeshが開設した基地局の約40%は予備電源を非配備もしくは予備電源が1時間未満であるため、停電時には停波も多発する。
長時間の停電を想定した基地局が少ないが、近年のバングラデシュでは資源高、通貨安、電力需要の上昇などが重なり、特に2023年5月以降は燃料不足に伴う発電施設の停止などで電力不足が深刻化している。
計画停電を実施するも停電が頻発する状況で、気候変動と関連する熱波や停電の影響で休校も相次ぎ、2024年1月の総選挙では一部の政党が停電の対策を公約に掲げるなど、バングラデシュでは安定した電力の確保が課題となっている。
頻発する停電に伴う停波を補完する措置としてバングラデシュでは国内ローミングを導入することになった。
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