北朝鮮で新たなスマートフォンArirang AP121を販売中、中国のThL W200がベースに
- 2014年11月02日
- Android関連
朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)の移動体通信事業者であるCHEO Technology (逓オ技術合作会社)はスマートフォン「Arirang AP121」を販売していることが分かった。
型番(モデル番号)はAP121で、Arirangブランドを冠したスマートフォンである。
OSにはAndroid 4.2.1 Jelly Bean Versionを採用している。
チップセットはMediaTek MT6589で、クアッドコアのCPUを搭載している。
デュアルSIMに対応しており、2個のMini SIM (2FF)サイズのSIMカードスロットを備える。
片方のSIMカードにはCHEO Technologyが提供するkoryolink (高麗リンク)のSIMカードが挿入されている。
Arirang AS1201と同様に片方のSIMカードスロットは無効化されていると思われる。
外部メモリはMicro SDカードの利用が可能である。
端末の状態を表示した画面ではネットワークが467-06となっており、北朝鮮国民用のPLMN番号に接続されていることが分かる。
ローミングの状態がRoamingとなっており、SIMカードが467-05でネットワークが467-06と考えられる。
なお、外国人が接続するPLMN番号は467-05となる。
サービスの状態がin service、モバイルネットワークの状態がDisconnectedとなっており、音声通話のみでデータ通信は利用できないことが読み取れる。
アプリケーションの管理ではダウンロードアプリの項目にアプリケーションが並んでいるが、各種アプリケーションをダウンロード後に出荷されているものと思われる。
フォトグラファーが北朝鮮訪問時に撮影したもので、2014年9月16日時点では市場に出回っていた模様である。
ベースは中国のShenzhen Hongjiayuan Communication Technology (深圳市鴻嘉源通訊科技)製の「ThL W200」である。
ThL W200はOSにAndroid 4.2.x Jelly Bean Versionを採用している。
チップセットはMediaTek MTK6589 Turboである。
CPUはクアッドコアで動作周波数が1.5GHzとなっており、Arirang AP121も同一と思われる。
ディスプレイは約5.0インチHD(720*1280)液晶を搭載している。
カメラはリアに約800万画素CMOSイメージセンサ、フロントに約200万画素CMOSイメージセンサを備える。
通信方式はW-CDMA 2100(I)/850(V) MHz, GSM 1800/900 MHzに対応する。
システムメモリの容量は1GBで、内蔵ストレージの容量は8GBである。
電池パックの容量は1750mAhとなっている。
ハードウェア面は基本的にArirang AP121と同一で、Arirang AP121はソフトウェア面で変更されていると思われる。
Arirang AS1201ではフロントにArirangロゴが挿入されていたが、Arirang AP121はフロントにロゴが挿入されていない。
Facebook – DPRK360
北朝鮮でスマートフォンkoryolink Arirang AS1201を購入
Arirang AS1201を使って北朝鮮koryolinkの回線から日本に発信した
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。